講演情報

[P32-3]大阪医科薬科大学病院遺伝カウンセリング室の4年間の出前講座開催に関する報告

鮫島 希代子 (大阪医科薬科大学病院 遺伝カウンセリング室)
【目的】2019年から4年間出前講座を行った。院内での当室の役割に関して検討する。【方法】臨床遺伝専門医到達目標(総論)(各論)と分子病理専門医研修カリキュラムを参考に、臨床遺伝とがんゲノム医療に関する講義を臨床遺伝専門医制度研修施設指導責任医が院内の医療関係者を対象として行い、参加者数を確認した。【結果】2019年度は、臨床遺伝を8回(約60分/回)、がんゲノム医療を7回(約30分/回)行い、90名が参加した。2020年度は感染予防対策を十分に実施し、臨床遺伝を4回(約30分/回)、がんゲノム医療を3回(約30分/回)行い、85名参加した。がんゲノム医療実装に伴い、「代表的な家族性腫瘍を学ぼう」をDVD作成し希望者へ貸出を開始した。13名にDVD貸出した。2021年度は、WEBでLive配信を行った。臨床遺伝を4回(約20分/回)、がんゲノム医療を6回(約20分/回)行い100名が参加した。DVDは33名に貸出した。2022年度は、トンプソン&トンプソン遺伝医学や新遺伝医学やさしい系統講義19講、臨床遺伝専門医テキストを参考とし、臨床遺伝5回の講義内容は、生殖・周産期領域、成人領域(自己炎症性疾患、家族性地中海熱、先天性難聴)、小児領域、総論とし、がんゲノム医療4回の内容は、HBOCと乳癌および卵巣癌における遺伝学的・家族性リスク評価、リンチ症候群と大腸がんにおける遺伝学的・家族性リスク評価、がんゲノム医療入門、分子病理専門医カリキュラムを考える、をWEBのLive配信にて開催予定している。【結論】認定研修施設として求められている教育的行事のひとつとして、当室の出前講座はその役割を担ったと考えた。