講演情報
[S21-2]遺伝医療のために企業に所属する認定遺伝カウンセラーができること
○久保 祐二1,2,3 (1.凸版印刷株式会社 総合研究所, 2.東京女子医科大学病院 ゲノム診療科, 3.株式会社理研ジェネシス 遺伝子解析部)
日本における認定遺伝カウンセラー制度は2005年4月1日に開始され、2022年4月現在316名の認定遺伝カウンセラーが活躍をしている。多くの認定遺伝カウンセラーは医療機関に就職して遺伝カウンセリング業務に携わっている。研究機関や検査会社に就職している認定遺伝カウンセラーは少数派といえる。企業に研究員として所属しながら社会人大学院生として遺伝カウンセラー養成課程の門をたたいた演者のキャリアパスを紹介する。
演者は企業での遺伝子解析技術の開発を通して、「遺伝子関連検査は臨床現場でどのように行われているのか」や「遺伝カウンセリング」に関心を持つことになった。埼玉県で開催された人類遺伝学会の遺伝カウンセリングの教育講演に感銘を受け、縁あって東京女子医科大学遺伝カウンセリング専門課程に入学した。様々な遺伝性疾患について学び、当事者の不安や悩みに触れ、遺伝カウンセリングマインドを身に付けることができた。また脊髄性筋萎縮症の研究に取り組み、未診断症例の確定診断にも貢献した。資格・学位取得後はこれまでの経験を活かすために、関連検査企業に出向し、クリニカルシーケンスラボの立ち上げ、NCCオンコパネルの開発、薬事申請・承認を経験した。同時期に東京女子医科大学では、学内医療施設・診療科と連携し、がんゲノム検査ができる体制を整備した。検査前後の遺伝カウンセリング、検査、その後のフォローなど一連の遺伝医療での経験が活かされたプロジェクトであった。現在は元の企業にて、臨床的意義不明バリアントの解決に向けた研究開発に取り組んでいる。これまでに臨床現場では様々なことを経験し、多くの遺伝医療の課題にも直面した。今自分に何ができるかを考え、様々な角度から遺伝医療に貢献していこうと常に考えている。
演者は企業での遺伝子解析技術の開発を通して、「遺伝子関連検査は臨床現場でどのように行われているのか」や「遺伝カウンセリング」に関心を持つことになった。埼玉県で開催された人類遺伝学会の遺伝カウンセリングの教育講演に感銘を受け、縁あって東京女子医科大学遺伝カウンセリング専門課程に入学した。様々な遺伝性疾患について学び、当事者の不安や悩みに触れ、遺伝カウンセリングマインドを身に付けることができた。また脊髄性筋萎縮症の研究に取り組み、未診断症例の確定診断にも貢献した。資格・学位取得後はこれまでの経験を活かすために、関連検査企業に出向し、クリニカルシーケンスラボの立ち上げ、NCCオンコパネルの開発、薬事申請・承認を経験した。同時期に東京女子医科大学では、学内医療施設・診療科と連携し、がんゲノム検査ができる体制を整備した。検査前後の遺伝カウンセリング、検査、その後のフォローなど一連の遺伝医療での経験が活かされたプロジェクトであった。現在は元の企業にて、臨床的意義不明バリアントの解決に向けた研究開発に取り組んでいる。これまでに臨床現場では様々なことを経験し、多くの遺伝医療の課題にも直面した。今自分に何ができるかを考え、様々な角度から遺伝医療に貢献していこうと常に考えている。