講演情報
[S5-5]JSHG-WebCastを活用した持続可能な生涯学習の環境整備に向けた試みと課題
○吉橋 博史 (東京都立小児総合医療センター 遺伝診療部 臨床遺伝科)
「これまでどうだったか」
遺伝医療・ゲノム研究に携わる専攻医/専門医・研究者を主な対象とし、遺伝医療を学ぶ各種セミナー・研修会は、日本人類遺伝学会、日本遺伝カウンセリング学会が中心に、全国各地でオンサイト開催されてきた。2002年、両学会の共同認定による臨床遺伝専門医制度開始後20年が経過し、ゲノム情報を医療現場へ適切に臨床応用するための膨大かつ多岐にわたる知識と遺伝カウンセリング技能・態度の習得が不可避となった。横断的な診療科間・多職種間の連携、遺伝医療とゲノム研究における人的交流も進んだ。2019年、臨床遺伝専門医行動目標が公表され、遺伝医療の知識、技能、態度の教育形態はアウトカム基盤型にシフトチェンジした。
「何が課題だったか」
2020年、COVID-19の世界的パンデミックにより、多くの学術活動や教育の場はオンライン中心の対応を余儀なくされた。対面による診療や教育の難しさに直面し、デジタルコンテンツの有用性が広く認識された。しかし、学会主導でデジタル化を推進する場合、コンテンツの作成工程の標準化、内容の質的担保と作成チームの負担軽減を両立する持続可能な組織構築、著作物の取り扱いなど、ゼロベースからの協議を要した。
「どう変わったか/これからどう変わっていくのか」
2021年10月、日本人類遺伝学会はJSHG-WebCast(JWC)の運用を開始し、臨床・研究・教育の活動に供するコンテンツを提供するポータルウェブサイトをめざしシステム構築中である。デジタルコンテンツにおけるアクセシビリティの優位性は、学習者のライフステージの変化や地域差を最小化し、学習機会の公平性に寄与している。機構専門医化を目指し、時代や制度の変化への即応、eラーニング教材を用いた生涯学習の環境整備、専門医単位管理システムとの連動など、拡張性も期待される。作成過程を通じて得られた人的交流は、学会全体の有機的な連携につながる。
遺伝医療・ゲノム研究に携わる専攻医/専門医・研究者を主な対象とし、遺伝医療を学ぶ各種セミナー・研修会は、日本人類遺伝学会、日本遺伝カウンセリング学会が中心に、全国各地でオンサイト開催されてきた。2002年、両学会の共同認定による臨床遺伝専門医制度開始後20年が経過し、ゲノム情報を医療現場へ適切に臨床応用するための膨大かつ多岐にわたる知識と遺伝カウンセリング技能・態度の習得が不可避となった。横断的な診療科間・多職種間の連携、遺伝医療とゲノム研究における人的交流も進んだ。2019年、臨床遺伝専門医行動目標が公表され、遺伝医療の知識、技能、態度の教育形態はアウトカム基盤型にシフトチェンジした。
「何が課題だったか」
2020年、COVID-19の世界的パンデミックにより、多くの学術活動や教育の場はオンライン中心の対応を余儀なくされた。対面による診療や教育の難しさに直面し、デジタルコンテンツの有用性が広く認識された。しかし、学会主導でデジタル化を推進する場合、コンテンツの作成工程の標準化、内容の質的担保と作成チームの負担軽減を両立する持続可能な組織構築、著作物の取り扱いなど、ゼロベースからの協議を要した。
「どう変わったか/これからどう変わっていくのか」
2021年10月、日本人類遺伝学会はJSHG-WebCast(JWC)の運用を開始し、臨床・研究・教育の活動に供するコンテンツを提供するポータルウェブサイトをめざしシステム構築中である。デジタルコンテンツにおけるアクセシビリティの優位性は、学習者のライフステージの変化や地域差を最小化し、学習機会の公平性に寄与している。機構専門医化を目指し、時代や制度の変化への即応、eラーニング教材を用いた生涯学習の環境整備、専門医単位管理システムとの連動など、拡張性も期待される。作成過程を通じて得られた人的交流は、学会全体の有機的な連携につながる。