[2M01-04] Sorption 1

10:15 AM - 10:30 AM JST(1:15 AM - 1:30 AM UTC)

[2M03] Sorption behavior of iodine to Mg–containing C–S–H under the condition saturated with saline groundwater

*Yuta Tanabe¹, Tsugumi Seki¹, Taiji Chida¹, Yuichi Niibori¹ (1. Tohoku Univ.)

Keywords:

geological disposal,Calcium silicate hydrate,iodide ion,iodate ion,magnesium

放射性廃棄物の処分場は地層処分や中深度処分のように地下を利用する予定であり、それらの建設等ではコンクリートなどの大量のセメント系材料が使用されることから、元来地下に存在しなかったそれらセメント系材料が地下水と長期接触する影響についても十分検討する必要がある。本研究では、そのような環境において主な二次鉱物となるカルシウムシリケート水和物(C-S-H)に着目し、線量評価上重要となるヨウ素（ヨウ化物イオンおよびヨウ素酸イオン）とC-S-Hとの相互作用について、塩水環境および共存するMgイオンの影響を実験的に調べた。その結果、NaClの有無、Mg濃度そして養生期間による差異は確認されるもののMg含有C-S-Hへの収着作用が確認できた。このことは、処分システム構築におけるセメント系材料の利用は二次鉱物であるC-S-Hの形成によって放射性ヨウ素の移行遅延に寄与することを示唆している。