Presentation Information
[P1-04]大阪市における水害を対象としたリスクの可視化と分布特性に関する研究
*Tomoki Takeda1, Go Yonezawa1, Kenji Sugimoto1 (1. Osaka Metropolitan University)
Keywords:
GIS,水害,リスク,防災,大阪市
水害の脅威が増大している背景を受け,防災を考える上で水害リスクの分析が必要とされる.水害リスクは自然現象の規模だけでなく,被害を受ける都市の特性を考慮する必要があるが,日本国内におけるリスク分析の事例は少ない.これより,複数のモデルから水害リスクを算出・可視化することで,各モデルの代替性や適用可能性を検討した.対象地は大阪市とし,水害リスクは多基準意思決定モデルをもとに算出され,データの重み付けは階層分析法と機械学習の2通りで行った.また,各モデルによって算出された水害リスクの分布特性を定量的に比較するために空間的自己相関分析を行った.水害リスクの分布特性はモデルの構造によって大きく異なったが,重み付け手法の違いによる差異は小さいことが確認された.この結果より重み付け手法の代替性が示唆され,本研究を他地域にも適用することでモデル構造の適用可能性に関するさらなる知見が得られると考えられる.
