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[P2-23]オープンデータを活用した獣害被害の傾向分析

*Yuki Hida1, Katsuhisa Ohba1 (1. National Institute of Technology(KOSEN), Numazu College)
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Keywords:

獣害被害,獣害対策,オープンデータ

日本では少子高齢化による働き手不足が深刻化し、様々な分野へ影響を及ぼしている。そして、近年では行政・民間企業問わずDX化への対応が求められている。日本が直面している問題の一つに、野生生物が人里に出没する事例が挙げられ、農作物に対する経済的損失や人間との接触がある。農林水産省HP掲載資料より、令和4年度における野生鳥獣による農林水産被害額は約156億円であり、対策として柵の設置、罠や猟銃による捕獲等があるものの、柵や罠の初期導入費、猟友会の高齢化や人材育成コストなど負担が大きい。課題解決のため工学的システムの実装が急務であるが、同様に肝心なのは実施場所である。システムが最小限の設置でより効果を発揮するには戦略的な配置が必要不可欠である。本研究では既存の方法や新規技術の開発の後押しとして、公開されている地理情報を獣害被害対策に活用することを検討する。