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[P2-32]国内河川流域を対象とした河川水質・生物多様性推算システムの構築- オープンデータを活用した流域モデル自動作成と精度評価 -

*Hiroaki Hasegawa1, Kenta Naito1, Keigo Nakamura1, Takao Ishikawa1, Takahashi Hiromasa1, Shin Yabuuchi1, Koichi Watanabe1 (1. Center for Exploratory Research, Hitachi, Ltd.)
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Keywords:

水文モデル,SWAT+,河川水質,生物多様性,自動化

環境生態系に対して大きく影響を与える河川流域での窒素・リン排出状況の可視化システムについて報告する.水文流出モデルのひとつであるSWAT+準分布型モデルを使用し,行政公開データをもとにSWAT+の要求書式に加工する自動化システムを構築して,流域の特性を与える入力データを作成した.その後河川における流量・窒素及びリン濃度を計算し可視化した.全国の一級河川・二級河川のなかから計算精度の検証に必要となる観測情報のそろった流域を抽出し,各河川についてモデル化と解析を行ったのち精度を評価した.計算結果の可視化にはCesiumJSを用いて地図情報とともに表示するWebインターフェースを構築し,流域の窒素・リン濃度分布とその時間変化を表示して共有可能とした.今後は得られた計算結果を活用し,流域の生物多様性とその変動について試算・予測するための拡張を計画している.