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[D1-03]AIカメラによる歩行者断面交通量データを用いた大規模商業施設来客者のゾーン別滞留時間分布推定
*Hayato Watanabe1, Toshihiro Osaragi1, Maki Kishimoto1, Hiroyuki Kaneko2, Shokatsu Chen2, Norihiro Iwasaki3 (1. Institute of Science Tokyo, 2. Kajima Technical Research Institute, Kajima Corporation, 3. Architectural Design Division, Kajima Corporation)
Keywords:
大規模商業施設,滞留時間分布,AIカメラ,常時計測,歩行者断面交通量データ
商業施設の空間特性と来客者の行動特性の関係を把握することは,快適な滞留・購買空間を設計するための基礎情報として重要である.そのため,目的や時刻に応じて異なる来客者の滞留時間分布を把握する調査研究は古くから多く試みられてきた.本稿では,2つの大規模商業施設を複数のゾーンに分割し,ゾーンごとに到着時刻別の滞留時間分布を推定し,その特性について考察する.具体的には,まず,施設内に密に配置されたAIカメラにより5分単位の方向別通過者数に関するデータを取得し,データの整合性を図るための前処理法を構築する.次に,AIカメラの設置位置に基づき施設を複数ゾーンに分割し,到着時刻別・ゾーン別の滞留時間分布を推定する統計モデルを構築する.最後に,施設ごとに統計モデルを適用し,到着時刻別・ゾーン別の滞留時間特性について考察する.
