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[D2-05]グリーン・イノベーションの創出・拡散メカニズムに関する特許データ分析

*Shoma Nagata1, Tomoki Nakaya1 (1. Tohoku University Graduate School of Environmental Studies.)
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Keywords:

特許,ネットワーク,時空間分析,グリーン・イノベーション

1990年代に活発に議論された「内生的成長理論」では、発明者から外部に技術知識がスピルオーバー(波及)することで知識生産の量を増加させ、持続的な経済成長を実現すると説明している。そのためこれまで国内外の多くの研究者が、そのようなイノベーションの創出や拡散プロセスを捉えるべく、特許データを活用した分析を進めてきた。しかし、経済成長が地球資源の枯渇と環境の悪化を招き、これからの経済発展における大きな課題となっている現在、従来着目されてきたような通常のイノベーションだけではなく、資源生産性の向上と環境負荷の低減を実現するグリーン・イノベーションの重要性が指摘されている。本研究では、特許をIPCや文書の内容によりグリーンと非グリーンに分類する。この分類に基づき、その立地や引用ネットワークの空間計量経済分析により、グリーン・イノベーションの創出・拡散のメカニズムを明らかにする。