Presentation Information
[D3-01]土地利用の違いを考慮した豪雨時の避難所要時間の予測
*Ayumi Yasoshima1, Yasuhiro Mitani1, Kohei Kawano1, Hisatoshi Taniguchi1, Hiroyuki Honda1, Le Meng1 (1. Kyushu Univ.)
Keywords:
豪雨災害,避難所要時間,土地利用,機械学習
豪雨災害において,自治体は避難情報を発令し住民の避難を促している。現状,発令判断は定性的な情報に基づき,発令時刻や範囲を広域かつ一斉に設定するため,住民が個々の災害危険性を正しく認識することが困難である。これまで著者らは,機械学習を用いて自治体の発令判断を定量的な情報に基づき支援する避難所要時間予測手法を開発してきたが,本手法は自治体単位で予測モデルを構築するため,自治体内の土地利用による違いを十分に反映できていない。そこで,本研究では都市部と山間部では交通量の違いから同じ距離でも所要時間に差があることに着目し,土地利用の違いに応じたエリア単位での予測モデルの構築を試みた。その結果,自治体単位の予測モデルと比べて予測精度の向上がみられた。さらに,舞鶴市の洪水シナリオを再現し,提案手法を用いて避難所要時間を予測し,GIS上で可視化することで,危険度が高いエリアを把握できた。
