Presentation Information
[E1-03]性的加害の発生時期予測：日韓比較による検証
*Tomoya Ohyama1, Ilgon Kim2 (1. Information Technology Center, University of Tokyo, 2. Yong In University)
Keywords:
犯罪予測,地理的犯罪分析,地理的クラスタリング,変化点検知
任意の時間・空間の犯罪発生リスクを評価し，犯罪予測とする試みのうち，空間のリスク評価は比較的容易な一方，時間のリスク評価は難しかった．これは，犯罪のような低頻度事象では，日ごと，時間帯ごとというように分析の時空間単位を細分化することで，ほとんどの時空間セルで犯罪発生がゼロとなり，モデルを作成・推定することが困難となることに起因する．本研究では，社会経済的・物理環境的に類似した地理的領域のクラスタリングを用いて，予測の空間単位をアグリゲートしてこの問題に対処しつつ，曜日・特別日・天候といった時間的要因の効果の推定，さらには潜在的な犯罪加害者/被害者/抑止力の推移などを検出などを行い，時間的に詳細な犯罪予測を試みる．分析では日本と韓国の大都市で発生した路上での痴漢行為や公然わいせつ等，公共空間で起こった性的な加害行為を対象とし，都市間での発生傾向，予測性能に基づいて議論する．