Presentation Information
[SY8-2]Expectations for dentistry in nutritional therapy
*Sachiyo Mitsunaga1 (1. Department of Oral and Maxillofacial Surgery, Yokohama City University Graduate School of Medicine)
Keywords:
栄養治療,栄養サポートチーム,多職種連携
栄養不良は医療の一般的な問題である。栄養不良の治療や予後への影響や、適切な栄養療法が、治癒・回復の促進、合併症の発生率や死亡率の低減から入院期間の短縮、医療費の削減にもつながることが示されてきた。そこで、栄養状態を多角的に評価し、望ましい栄養管理を推進するために、多職種連携による栄養サポートチーム(NST)が活動している。本講演では、演者自身の活動経験から、栄養治療における歯科の役割と期待について論じたい。
平成28年の診療報酬改定でNSTへの「歯科医師連携加算」が認められた。経口摂取は最も生理的な栄養経路であり第一に検討されるべき投与法であるが、歯科介入による口腔環境・機能の改善が、経口摂取量の増加や栄養バランスの改善などといった栄養管理上の効果をもたらすことが期待されている。具体的には、歯科医師が日常的に行っている診療、すなわち歯科・口腔疾患の診断や治療、欠損補綴や歯冠修復による口腔機能の回復のほか、周術期等/回復期等口腔機能管理、口腔機能低下症への評価や訓練、リハビリテーション・栄養・口腔の三位一体の取り組み、非経口摂取患者への口腔ケアなど歯科の専門性を活かした診療や連携が求められている。
一方で、患者や主治医側が経口摂取に期待するあまり、かえって栄養不良が懸念される状況を経験することもある。われわれ歯科医師は専門家として口腔機能の維持・向上に努めるだけでなく、栄養治療に関わる一員として多職種の関わりを理解し、歯科的な対応の効果と限界を共有していくことも必要と考えている。
平成28年の診療報酬改定でNSTへの「歯科医師連携加算」が認められた。経口摂取は最も生理的な栄養経路であり第一に検討されるべき投与法であるが、歯科介入による口腔環境・機能の改善が、経口摂取量の増加や栄養バランスの改善などといった栄養管理上の効果をもたらすことが期待されている。具体的には、歯科医師が日常的に行っている診療、すなわち歯科・口腔疾患の診断や治療、欠損補綴や歯冠修復による口腔機能の回復のほか、周術期等/回復期等口腔機能管理、口腔機能低下症への評価や訓練、リハビリテーション・栄養・口腔の三位一体の取り組み、非経口摂取患者への口腔ケアなど歯科の専門性を活かした診療や連携が求められている。
一方で、患者や主治医側が経口摂取に期待するあまり、かえって栄養不良が懸念される状況を経験することもある。われわれ歯科医師は専門家として口腔機能の維持・向上に努めるだけでなく、栄養治療に関わる一員として多職種の関わりを理解し、歯科的な対応の効果と限界を共有していくことも必要と考えている。