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[SY12-1]Guidelines for TMJ treatment that specialists need to ensure the success of prosthodontic therapy

*Hajime Minakuchi1 (1. Okayama University Hospital, Department of Oral Rehabilitation and Implantology)
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Keywords:

顎関節症,診査・診断・病態把握,補綴歯科専門医

補綴歯科の専門医は,下顎位の改変や咬合再構成を伴う高度な補綴歯科治療を安全に遂行する責務を担っている。このような治療では,下顎頭位や下顎頭―関節円板関係に変化を生じさせる可能性があり,その対応を誤れば顎関節部疼痛や顎機能障害を惹起する可能性もある。 日本顎関節学会は,医学的・科学的根拠に沿った顎関節症治療により患者の健康に寄与することを目的に,近年のエビデンスを集積し,国際的な考え方を踏襲した「顎関節症治療の指針2024(以下,治療指針)」を発行した。これには,顎関節症の診断と治療について臨床医が理解すべき各種病態,診断,初期治療の実際が述べられている。そのため,顎関節症に関連する医療従事者には,本治療指針の内容に則り,顎関節症の病態を適切に把握したうえで,病態に応じた治療を行うことが求められる。 一方で,補綴歯科専門医として下顎位の改変や咬合再構成を伴う介入が求められる症例に対峙する場合もある。そのような際,補綴歯科治療を成功に導くためには,顎関節症症例に準じて,治療介入前に顎関節の病態を把握し,病態に応じて適切な対応を行うことが求められる。 そこで本講演では,難易度の高い補綴歯科治療を実施する際に,治療指針を基盤とした顎関節関連の診査方法,病態把握,顎関節症の初期治療や口腔内装置治療の考え方を整理する。さらに,これらの知見を踏まえ,補綴歯科専門医として留意すべき診断・治療の勘所について解説し,知識の共有と臨床の質向上を図りたい。