Presentation Information
[SY12-3]Treatment of temporomandibular joint disorders as a prosthodontic specialist
*OSAMU KOMIYAMA1 (1. Nihon University School of Dentistry at Matsudo)
Keywords:
顎関節症,咬合,補綴歯科治療
補綴歯科専門医の経験すべき難症例の病態の一つに「顎機能障害(顎関節症)」があり、「咬合記録採得時の下顎位(咬合挙上量、前後的な下顎位など)や口腔内装置の咬合接触状態(付与する咬合様式)などを診断できることも補綴歯科の専門性です。」と記載されている。一方、一般社団法人日本顎関節学会は、「顎関節症治療の指針」の中で口腔機能回復治療として、「顎関節症基本治療,専門治療の後,口腔機能(咬合,咀嚼,審美,発音機能など)の回復のために修復・補綴歯科治療を行い,安定した咬合を確立し適切な咬合機能を回復させる。」と記載しており、この内容は補綴歯科専門医の難症例への対応における「全顎的に歯列・咬合関係を治療、改善するとともに、生涯にわたる中・長期的な口腔機能管理を行うことができる専門性」に相当する。顎機能障害(顎関節症)は下顎運動の支点となる顎関節と咀嚼筋の異常により発生し下顎位を容易に変動させる.そしてこの顎機能障害を有する患者に対して,顎機能障害の治療のみならず歯科補綴処置が必要となれば,その対応は複雑さを増していく.これらの病態の中には,咀嚼筋の異常緊張や顎関節の急性炎症という下顎位と咬合が可逆的である変化と,顎関節円板障害、変形性関節症や特発性下顎頭吸収などによる不可逆的変化がある.顎関節症を伴う患者に対する補綴歯科治療の一端を供覧することで、補綴歯科専門医を目指す会員の一助となれば幸甚である。
