Presentation Information

[SY13-座長][Chair's Abstract] What is the stable occlusion? Reconsidering the proper occlusal support
from the dynamic viewpoint

*Taihiko Yamaguchi1, *Toru Ogawa2 (1. Professor Emeritus, Hokkaido University, 2. Division of Comprehensive Dentistry, Tohoku University Graduate School of Dentistry)
PDF DownloadDownload PDF

Keywords:

咬合の安定性,咬合と生体の調和,下顎変位

適正な咬合状態の維持・構築は,補綴治療はもとより歯科全般における本質的な課題である.しかし,その最も基本的な要素である咬合の安定性についてさえ,十分な理解は得られておらず,近年は議論の機会までもが少なくなった感がある.咬合の安定性は,咬合力が負荷された状態を無視して語ることはできず,咬合力が働く動的な機能運動時の咬合支持に関する検証は不可欠である.しかし,咬合異常と顎関節症の関係に関する疫学的研究など,過去の研究では,そのような観点からの咬合の異常や安定性に関する議論は十分ではなかった.
 そこで,本シンポジウムでは,偏心咬合位も含め,咬合力が加わった状態での咬合接触(咬合支持)と下顎変位の関係など,動的な観点から咬合状態が生体(顎関節や咀嚼筋)に及ぼす影響について検討することとなった.
 平場先生には,臼歯部の無接触,作業側や平衡側での咬頭干渉など,咬合力が加わる咀嚼運動時の咬合異常が顎機能に与える影響について,動物実験などの基礎分野からの知見を発表していただく.水橋先生には,本学会の咬合異常診療ガイドラインや自身の臨床知見を踏まえて生体と調和する咬合をどのように維持するかを発表していただく.山口は,過去の疫学研究などで対象とされてきた咬合異常の検証や臨床例での咬合状態を通して,静的/動的咬合異常の違いなど,機能的観点から咬合異常を整理する.
 シンポジウムでは,各シンポジストの基礎的,臨床的な講演をもとに議論を進め,安定した咬合に関する理解と臨床での実践の広がりへと繋げたい.