Presentation Information
[SY15-1]Mapping Teeth and Bone at Single-Cell Resolution: A New Frontier in Prosthodontics
*Mitsuaki Ono1 (1. Oral Rehabilitation and Regenerative Medicine, Okayama University Graduate School, Medicine, Dentistry and Pharmaceutical Sciences)
Keywords:
マルチオミクス,single cell,空間トランスクリプトーム
近年,シングルセルRNA解析や空間トランスクリプトーム解析に加え,シングルセルプロテオーム解析などの進展により,歯周組織や顎骨,インプラント周囲組織を構成する多様な細胞集団の状態やシグナル動態を,一細胞レベルで把握することが可能となりつつある.これらの技術は,力学的刺激,炎症,薬剤,さらには材料表面性状に対する細胞応答を,転写レベルのみならずタンパク質発現や翻訳後修飾の層まで含めて捉えることを可能にする. さらに近年では,K-Denseに代表されるAI支援型解析手法の発展により,マルチオミクスデータの統合解析がより体系的に行えるようになってきた.これらのシステムは,大規模言語モデルを基盤として解析課題を整理し,適切な統計・機械学習手法を組み合わせながら解析プロセスを支援するものであり,複雑な高次元データを扱う際の再現性向上や解析効率化に寄与することが期待されている.本講演では,歯や骨を一細胞レベルで「読む」ための解析実例を紹介し,得られた分子・細胞情報を補綴治療戦略へいかに還元し得るかを考察する.さらに,基礎研究で明らかになりつつある細胞機能の多様性と日常臨床で直面する課題との間にあるギャップを再整理し,データに基づく補綴学の新たな展開について議論したい.
