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[LS3-01]私の技術的経験

菅原 邦生 (技術士(農業),日本畜産技術士会学術部長,菅原畜産技術事務所)
約20年前から,大学には教育と研究に加えて,地域貢献という役割の充実が求められてきた.特に,地域の特産物の利用や地元の企業のニーズに対する助言や技術指導などが増えてきています.私も在職中(当時は技術士ではなかった)にそのような要請に対応して仕事をしましたが,依頼者の要望をかなえることができませんでした.効果的な対応にはより技術的な経験が必要であったと思います.
例を挙げて説明します.栃木県葛生地方に産するドロマイト(苦石灰)の養鶏資材としての利活用について調査依頼を受けました.この地方のドロマイトは耕畜いずれの分野でも一部を除き利用されていませんでした.私は家畜栄養学と飼料学に基づいて,新規な使途の開発の基本的方針を提案し,飼料配合設計,飼料成分分析を指導し,基礎的な知見を得ましたが,依頼者は飼料資材としての利用を採択しませんでした.技術士に助言を仰げば別の結果になったかもしれません.