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[VI29-03]乳牛の体型審査で得られた歩様の遺伝評価値の近似的信頼度
○Baba Toshimi1, Gotoh Yusaku1, Kawakami Jumpei1, Oka Taro2, Abe Hayato3, Nakagawa Satoshi3, Yamaguchi Satoshi3, Kawahara Takayoshi1 (1.Holstein Cattle Association of Japan, Hokkaido-branch, 2.Holstein Cattle Association of Japan, 3.Hokkaido Dairy Milk Recording & Testing Association)
【目的】歩様は国際標準形質の一つであり,2004年4月より線形審査が実施されている.しかし,その審査はフリーストール農家に限定され,その他の体型形質に比べて記録数が少ない.本研究では歩様の遺伝評価の精度向上を目的に,シングルステップの遺伝評価(ssGBLUP)の有効性を近似的な信頼度により検討した.【方法】分析データには,日本ホルスタイン登録協会が集積している2004年4月から2018年8月までの初産時の体型審査記録(n=87,513)および血縁記録を利用した.さらに,5,299頭の雄牛のSNPデータを利用した.これらのデータを利用し,単形質BLUP,ssGBLUPならびに肢蹄との多形質ssGBLUPによる遺伝評価値の近似的な信頼度をそれぞれ推定した.ssGBLUPによる信頼度の推定には,Misztalら(2013, JDS)の方法を応用した.歩様の遺伝率は,いずれの分析においても0.04と仮定した.【結果】 SNPデータを有する雄牛の信頼度の平均値(標準偏差)は,単形質のBLUPおよびssGBLUPでそれぞれ0.25(0.14)および0.53(0.09),多形質のssGBLUPで0.62(0.07)であった.信頼度の上昇は,BLUPにおいて低い信頼度をもつ個体ほど特に顕著であった.SNPデータや多形質の遺伝評価を利用することで,歩様の遺伝評価値の信頼度向上の可能性が示唆された.
