Presentation Information
[生涯スポーツ-A-10]学外スポーツ活動が小学生の学内身体活動レベルに与える影響(教)心理社会的因子との関連性に着目して
*TIANCONG ZHENG1 (1. WASEDA University Graduate School of Sport Sciences)
本研究は、中国における児童の身体活動の量および強度の不足という現状を改善するために、既存の資源と条件を活用しつつ、児童の学習に影響を与えないことを前提として、児童の身体活動への意欲と活動強度を有効的に向上させる方法を究明することを目的とする。近年、中国でスポーツ塾とスポーツイベントなど、児童向けのスポーツ産業が急速に発展している。学外スポーツ活動は有料で提供されるため、学習指導要領や学校施設の制約を受けず、より優れた指導者の支援を得ることが可能であり、児童により良いスポーツ体験を提供することができる。そこで本研究では、学外スポーツ活動の参加有無が、学内における身体活動(PA)レベル、および心理社会的因子に及ぼす影響を明らかにする。具体的には、中国の小学校5年生280名を対象に、学外スポーツ活動への参加が学内身体活動(PA)レベルおよび心理社会的要因(態度、ソーシャルサポート、自己効力感、メリットと障害)に与える影響をアンケート調査によって検討する。学外スポーツ活動への参加の有無に応じた児童の身体活動レベルの比較により、当該活動が児童の身体活動レベル向上に有効かどうかを検証する。また、心理社会的因子との関連性分析を通じて、各グループにおける児童の身体活動に影響を与える関連因子を明らかにする。本研究の成果によって、身体活動レベルと強く関連する心理社会的因子を体育教育現場で積極的に取り入れることで、児童がより主体的に身体活動に取り組むための基盤を整えられることが可能と考えられる。今後の学校体育教育において、重要な示唆を与えると考えられる。
Comment
To browse or post comments, you must log in.Log in
