Presentation Information
[生涯スポーツ-B-01]部活動に対する生徒の主体性を育む場のデザイン(経)
*teppei yukizane1, takeshi yokoyama2 (1. Kurume University, 2. kanazawa University)
少子化や教員の長時間労働,地域スポーツ環境の整備といった課題を背景に,2018(平成30)年にスポーツ庁が「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」を策定して以降,わが国では,部活動を学校単位から地域単位へと展開する政策が進められている.
本研究では,部活動改革(部活動の地域展開)という「多主体協働共生」(小泉,2014)が求められる取り組みの中で,大人達による環境構築ではなく,生徒達も「スポーツアクター」(山本,2024)として参画することを目指した地域(A中学校)での実践事例を踏まえて,その環境醸成に向けた現状と課題を提示することを目的とした.
具体的には,当該事例における実践「生徒との対話場(部活動ワークショップ)」の展開内容やその実践がもたらす生徒達への影響といった現状を把握するために参与観察調査およびアンケート調査を実施した.また,「学校組織開発理論」(佐古,2011)や「部活動と生徒の自主性・自律性・主体性」(下竹,2022;横山,2022;大畑ら,2020,2023)に関する先行研究に基づき,部活動ワークショップの展開内容や生徒達への影響を考察・評価することで課題の提示を試みた.
その結果,まず,部活動ワークショップは,当該地域の部活動改革検討員会の協議を経て開発され,2024年度に3回実施されたプログラムは「教育活動の良循環サイクル(実態認識,課題生成,実践化)」(佐古・住田,2014)に基づき実施されていることが確認できた.次に,生徒達への影響は,同プログラムへの参加有無にかかわらず多くの生徒において部活動に対する自立性や主体性意識の醸成を確認することができた.一方で,当該地域の取組は,2024年度より3年間の構想で開始されたばかりであることから,その実践サイクルや生徒への影響を継続してモニタリングしていくことが望まれる.
本研究では,部活動改革(部活動の地域展開)という「多主体協働共生」(小泉,2014)が求められる取り組みの中で,大人達による環境構築ではなく,生徒達も「スポーツアクター」(山本,2024)として参画することを目指した地域(A中学校)での実践事例を踏まえて,その環境醸成に向けた現状と課題を提示することを目的とした.
具体的には,当該事例における実践「生徒との対話場(部活動ワークショップ)」の展開内容やその実践がもたらす生徒達への影響といった現状を把握するために参与観察調査およびアンケート調査を実施した.また,「学校組織開発理論」(佐古,2011)や「部活動と生徒の自主性・自律性・主体性」(下竹,2022;横山,2022;大畑ら,2020,2023)に関する先行研究に基づき,部活動ワークショップの展開内容や生徒達への影響を考察・評価することで課題の提示を試みた.
その結果,まず,部活動ワークショップは,当該地域の部活動改革検討員会の協議を経て開発され,2024年度に3回実施されたプログラムは「教育活動の良循環サイクル(実態認識,課題生成,実践化)」(佐古・住田,2014)に基づき実施されていることが確認できた.次に,生徒達への影響は,同プログラムへの参加有無にかかわらず多くの生徒において部活動に対する自立性や主体性意識の醸成を確認することができた.一方で,当該地域の取組は,2024年度より3年間の構想で開始されたばかりであることから,その実践サイクルや生徒への影響を継続してモニタリングしていくことが望まれる.
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