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[生涯スポーツ-B-05]女子のスポーツ参加を促進するためのアプローチ(社)日本語版ポジティブ・ボディ・イメージ尺度(PBIAS)の作成とその信頼性・妥当性の検討

*Mika Takezawa1, Akane Mikura2, Etsuko Ogasawara4, Natsue Koikawa2, Yuko Sakurama3, Emi Aoki3 (1. Tokai University, 2. Juntendo University, 3. Japanese Center for Research on Women in Sport, Juntendo University, 4. Juntendo University, Graduate School)
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【背景】笹川スポーツ財団(2017)によれば、運動・スポーツ実施率は高校進学とともに低下し、特に女子の減少率が男子よりも著しいことが示されている。このような思春期の女の子がスポーツから離れる要因の一つとして、ボディ・イメージに関する課題が挙げられる。具体的には、「自分の身体に対する恥ずかしさや罪悪感、他者との比較による劣等感」などが、楽しさや継続意欲の低下につながるとされており(Vani et al., 2017)、思春期の身体変化も影響している(Schneider et al., 2023)。
 一方、自身の身体を肯定的に認識するほど、自分の体型を正確に認識することから、ポジティブ・ボディ・イメージを育むことが強調されている(生田目ら, 2021)。ポジティブ・ボディ・イメージは、身体への愛着、尊重、受容、快適さ、身体を守る視点でメッセージを解釈する力などを含む多面的概念である(Tylka & Wood-Barcalow, 2015)。その測定には Body Appreciation Scale(BAS)、およびBAS-2が用いられてきたが、思春期特有の発達背景を反映していないことから、Positive Body Image among Adolescents Scale(PBIAS)が新たに開発された。日本では、日本語版BAS-2(生田目ら,2017)が作成されているが、PBIASの日本語版は作成されておらず、その信頼性や妥当性についての検討も行われていないのが現状である。
【目的】日本語版PBIASを作成し、信頼性と妥当性を検討することである。
【方法】本研究では日本語版PBIASを作成するためにバックトランスレーションを行い、女子高校生204名にアンケート調査を実施した。データは、確認的因子分析を実施し、信頼性と妥当性を検討した。

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