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[生涯スポーツ-B-07]中国および日本の女性高齢者における体格、生活空間および体力・運動能力の年代差、ならびに国別比較(社,測,介)
*WU KE1, ZHONGLIN LI2, SHUNSUKE YAMAJI3, TAKAYOSHI YAMADA3, HIROKI SUGIURA4 (1. Fukui University of Technology Graduate school , 2. Jinggangshan University, 3. University of Fukui, 4. Fukui University of Technology)
中国における2025年の高齢化率は14.9%(約2.1億人)であり、本格的な高齢化社会に突入した。2050年には高齢化率が約30.7%(約3.8億人)に達することが推測されており、健康の維持・増進および平均寿命の延伸は喫緊の課題とされている。一方、日本は世界第一の長寿国であり、特に健康寿命の延伸において一定の成果を上げてきた。本研究では、中国人女性高齢者の体格、生活空間(LSA)および体力・運動能力と日本人を比較すること、ならびに両国の年代差を検証することを目的とした。対象者は、65歳以上の女性高齢者684名(中国:409名;日本:275名)であった。評価変数は、身長、体重、BMI、LSA、握力、開眼片足立ち支持時間、Functional Reach、10m歩行時間、敏捷性ステップ時間、股関節移動距離とした。年代(65歳代、70歳代、および75歳以上)および国(中国および日本)を要因とした2要因とも対応のない2要因分散分析の結果、中国と日本のいずれにおいても75歳以上は65歳代および70歳代よりもLSAおよび体力・運動能力が劣る傾向にあった。また、中国は日本よりも体格は大きいものの、LSAおよび体力・運動能力は劣る傾向にあった。以上のことから、生活空間および体力・運動能力の加齢変化は中国と日本で変わらないものの、いずれの年代においても多くの変数は中国が日本よりも劣る。
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