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[競技スポーツ-A-07]大学サッカー選手におけるロングキックの飛距離と利き足,非利き足の筋力,筋量の関係(生,バ,測)

*Yuichiro Kato1, Wataru Abe2 (1. Heisei International University, 2. arawore hachioji)
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【緒言】青少年期のサッカー選手におけるロングキックにおいて,スイング速度,ボール飛距離ともに大腿筋量との間に正の有意な相関があったことが報告されている(谷口, 2002)。そこで本研究の目的は,サッカーのロングキックにおけるボール飛距離と,利き足(蹴り足),非利き足(支持足)の筋力,筋量との関係を明らかにすることであった。【方法】対象者は,サッカー部に所属する男子学生15名であった。ボール飛距離の測定は,利き足でのインステップ,インフロントキックで2回ずつ蹴ってもらい,メジャーでメートル単位で計測した。脚筋力の測定には,片足用筋力測定台(竹井機器工業, T.T.K571)を用い,脚伸展筋力(利き足,非利き足),膝屈曲筋力(利き足,非利き足)を測定した。脚筋量の測定には Inbody 体成分分析装置(Inbody 770)を用い,両足について 1/10 kg 単位で分析した。【結果】インステップキックとインフロントキックにおけるボール飛距離と膝伸展筋力との間には,利き足で有意な相関関係は見られなかったが,非利き足で有意な相関関係が認められた。一方,両キックともボール飛距離と膝屈曲筋力,脚筋量との間には,有意な相関関係が認められなかった。【考察】インステップキック,インフロントキックともにボール飛距離に関係したのは,支持足の膝伸展筋力であった。支持足の筋力は,蹴り足の運動エネルギーが最大になる点,すなわち支持足の真横にボールがある時,最大になることが考えられる。このことから,蹴り足よりも支持足の伸展筋力がボール飛距離に関係していなと示唆された。

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