Presentation Information
[競技スポーツ-A-08]大学トップレベルのサッカー選手における突破のドリブル時の視線探索行動(コ)
*Ken Taga1 (1. National Institute of Technology, Tomakomai College)
<目的>本研究の目的は、大学トップリーグに属するサッカー部の中でドリブルスキルがハイレベルの選手と、ミドルレベルの選手を対象に、視線計測器を用い、突破のドリブル時の視線の停留時間や回数、経路、及び認知情報を比較検討することで、突破のドリブルにおける熟練者の視線探索行動を明らかにすることである。
<方法>実験参加者は、大学トップリーグに属するサッカー部の中で、ドリブルスキルがハイレベルの選手5名、ミドルレベルの選手10名であった。実験参加者は視線計測器(Tobii Pro Grass3)を装着し、守備者との1対1のドリブル突破を5回試みた。測定項目は、攻撃者が守備者の突破を図る2秒前から突破するまでの注視点の①停留(脳に送られる視覚情報)時間、②停留回数、③停留経路、➃各試技後のインタビューによる認知情報であった。
<結果>成功回数は、ハイレベル群がミドルレベル群より有意に多かった。視線の停留の合計時間は、ハイレベル群は守備者の足や膝で有意に長く、ミドルレベル群は守備者の足下で有意に長かった。視線の停留回数は、ハイレベル群は守備者の足や膝で有意に多く、ミドルレベル群は守備者の足下で有意に多かった。インタビューによる認知分析では、ハイレベル群は足や膝、ミドルレベル群は足や足下を認知していた。
<結論>ハイレベル群は、①守備者の足を長い時間、かつ多く見ている、②守備者の足や膝の動きを認知している、③守備者の足の接地や、膝関節の屈曲による重心変動から、突破のタイミングを見計らい、成功回数を高めていると考えられる。突破のドリブルでは、熟練者は視線を守備者の足に向け、守備者の足や膝の動きを認知しながら突破のタイミングを図っていることが示唆される。
<方法>実験参加者は、大学トップリーグに属するサッカー部の中で、ドリブルスキルがハイレベルの選手5名、ミドルレベルの選手10名であった。実験参加者は視線計測器(Tobii Pro Grass3)を装着し、守備者との1対1のドリブル突破を5回試みた。測定項目は、攻撃者が守備者の突破を図る2秒前から突破するまでの注視点の①停留(脳に送られる視覚情報)時間、②停留回数、③停留経路、➃各試技後のインタビューによる認知情報であった。
<結果>成功回数は、ハイレベル群がミドルレベル群より有意に多かった。視線の停留の合計時間は、ハイレベル群は守備者の足や膝で有意に長く、ミドルレベル群は守備者の足下で有意に長かった。視線の停留回数は、ハイレベル群は守備者の足や膝で有意に多く、ミドルレベル群は守備者の足下で有意に多かった。インタビューによる認知分析では、ハイレベル群は足や膝、ミドルレベル群は足や足下を認知していた。
<結論>ハイレベル群は、①守備者の足を長い時間、かつ多く見ている、②守備者の足や膝の動きを認知している、③守備者の足の接地や、膝関節の屈曲による重心変動から、突破のタイミングを見計らい、成功回数を高めていると考えられる。突破のドリブルでは、熟練者は視線を守備者の足に向け、守備者の足や膝の動きを認知しながら突破のタイミングを図っていることが示唆される。
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