Presentation Information
[競技スポーツ-A-09]全天球カメラ映像を活用したサッカーの個別練習の検討(コ,教)
*Michiyuki Terada1 (1. Osaka International University)
サッカーの指導現場では練習や試合を撮影し、その映像を用いて個人やチームの技術・戦術の指導を実践することは一般である。この際、一般には市販のビデオカメラで撮影が行われる。撮影された映像を選手自身が観察する場合、その選手は外部視点から自身のプレーを観察することになる。このような観察は他者観察と呼ばれる。他者観察の場合、身体移入の問題が生じる。また、科学技術の発達が著しい昨今、VRをトレーニングに採り入れたU-17ドイツ代表がヨーロッパチャンピオンになったという事例が紹介される(Adam,2023)。しかし、VRである以上、その映像はあくまで仮想でしかない。
筆者は選手に装着して全天球を撮影できるカメラの映像を使用する機会に恵まれ、その映像を基にサッカーの個別練習を実施した。全天球カメラから得られた映像はその時のプレーを想起させやすいと考えられ、個別練習の可能性を広げることができると考えられる。そこで本研究では、選手が試合中に装着した全天球カメラから得られた映像を活用して実践されたサッカーの個別練習について検討することを目的とする。
検討の結果、全天球カメラから得られた映像を活用した個別練習は個人の競技力向上に有効な方法となり得る可能性がある、と結論づけられる。サッカーの個別練習の際、指導者は「試合を想像して練習しよう」と選手に投げかけることがある。この際、そのプレー時の自身の立ち位置から全方向を観察することで、その場面を「ありありと」想像しながら練習することができるだろう。この映像を、このように活用することで個別練習の質を向上させられると考えられる。今後、スポーツ運動学の立場から個別練習を実施する選手や指導者を厳密に分析することで、新たな練習法や指導法の開発に繋がる可能性があると考えられる。ただし、カメラ自体の限界もあるため、同時にその改善も要することを付言する。
筆者は選手に装着して全天球を撮影できるカメラの映像を使用する機会に恵まれ、その映像を基にサッカーの個別練習を実施した。全天球カメラから得られた映像はその時のプレーを想起させやすいと考えられ、個別練習の可能性を広げることができると考えられる。そこで本研究では、選手が試合中に装着した全天球カメラから得られた映像を活用して実践されたサッカーの個別練習について検討することを目的とする。
検討の結果、全天球カメラから得られた映像を活用した個別練習は個人の競技力向上に有効な方法となり得る可能性がある、と結論づけられる。サッカーの個別練習の際、指導者は「試合を想像して練習しよう」と選手に投げかけることがある。この際、そのプレー時の自身の立ち位置から全方向を観察することで、その場面を「ありありと」想像しながら練習することができるだろう。この映像を、このように活用することで個別練習の質を向上させられると考えられる。今後、スポーツ運動学の立場から個別練習を実施する選手や指導者を厳密に分析することで、新たな練習法や指導法の開発に繋がる可能性があると考えられる。ただし、カメラ自体の限界もあるため、同時にその改善も要することを付言する。
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