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[06経-口-02]地域子どもスポーツ振興におけるトータルマネジメントに関する初期評価

*Mayumi Onozato1, Mariko Emukai2, Masako Mizukami3 (1. Shobi University, 2. Tsrugashima Junior Sports Clubs Association, 3. Sugino Fashion College)
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わが国のスポーツ基本計画では、「子どものスポーツ機会の充実を目指し、学校や地域において、すべての子どもがスポーツを楽しむことができる環境の整備を図る」ことを政策目標として掲げている。学校と地域における子どものスポーツの機会の充実への取り組みは、地域スポーツ振興の重要な課題となっている。本研究は、具体的な事業モデルとして、埼玉県鶴ヶ島市教育委員会生涯学習スポーツ課が中心となって計画した「地域クラブ化支援モデル事業」に着目し、子どもたちの体力向上をはじめ、活動の体制づくり、支援づくり、指導体制づくりなど、総合的な視点からより円滑な活動となるマネジメントの構築を検討することを目的とした。
この「地域クラブ化支援モデル事業」は、令和6年4月から鶴ヶ島市教育委員会生涯学習スポーツ課が中心となり準備が進められているが、取り組みの初年度となった昨年は、市内中学校の全てに設置されているバスケットボール部を対象に12月に週末の部活動を合同で実施する事業を試みた。また、本モデル事業の取り組みをマネジメントするために実際の活動に参加した生徒およびその保護者を対象とした質問紙調査を行い、生徒の特性や活動内容への期待、活動を行った後の評価や成果について回答を求めた。その結果、モデル事業への取り組みの準備段階でコンセプトとしていた①子どもたちの心身の成長と可能性を伸ばすスポーツ活動、②活動を支える人たちの喜びや生きがいにつなげる、③鶴ヶ島市の新しいまちづくりに向けて、一部の評価が示された。特に、スポーツマネジメント研究の基本視点となる「活動を取り巻く要因」や関わりのある組織における「マネジメントの役割」、さらに継続的な活動への取り組みを視野に入れた「マネジメントサイクルの構築」など、今後の重要な課題が示唆された。

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