Presentation Information
[14介-口-01]動作改善トレーニング時の対話の有無が血圧に及ぼす影響について
*Kimiyasu Hayakawa1 (1. Sendai University)
これまでに⾼⾎圧を予防・改善するための様々な試みがなされてきている。⼀般的な有酸素運動等が推奨されてきたものの、より安全で即時的効果が期待できる運動方法についての成果は少なく、さらにはトレーニング時の対話の影響に関する研究は存在していない。
今回は対話によるトレーニング効果の可能性について着想した。本研究では、歩⾏動作の改善のために開発された動作改善トレーニングマシン SPK (開発者:⼩林〈東京⼤学名誉教授〉)を⽤いて、トレーニング時の対話の有無による血圧の変動を比較することを目的とした。
2024年 10 ⽉より半年間、医師により運動を禁⽌されていない⾼齢者 9名(男性5名、⼥性4名)を被験者とした。初期の最⾼⾎圧は男性131.4±5.4mmHg・⼥性134.3±16.1mmHg、最低血圧は男性84.4±5.0mmHg・⼥性77.0±5.8mmHgであった。
「トレーニング時の対話」は、トレーニング直後30分間、健康に関する懇談を少人数で行った。「対話有り日」と「対話無し日」は隔週で設定した。
「対話有り日」の血圧変化率(Tr後/Tr前×100)は男性で最高血圧95.9±2.1%・最低血圧98.8±1.4%、女性で最高血圧97.6±2.9%・最低血圧102.8±5.0%であった。「対話無し日」の血圧変化率は男性で最高血圧91.7±3.8%・最低血圧94.8±2.8%、女性で最高血圧91.4±4.1%・最低血圧99.2±3.5%であった。
最高血圧・最低血圧ともに男女各々、「対話無し日」のほうがトレーニング後の低下が大きい傾向がみられた。検定を行ったところ、「対話無し日」の男性最低血圧が「対話有り日」と比較して有意に低下(p<0.05)したことが認められた。今回の結果から、高齢者の血圧コントロールにおいて、同じトレーニング種目であっても対話の有無により、その影響が異なる可能性が示唆された。
今回は対話によるトレーニング効果の可能性について着想した。本研究では、歩⾏動作の改善のために開発された動作改善トレーニングマシン SPK (開発者:⼩林〈東京⼤学名誉教授〉)を⽤いて、トレーニング時の対話の有無による血圧の変動を比較することを目的とした。
2024年 10 ⽉より半年間、医師により運動を禁⽌されていない⾼齢者 9名(男性5名、⼥性4名)を被験者とした。初期の最⾼⾎圧は男性131.4±5.4mmHg・⼥性134.3±16.1mmHg、最低血圧は男性84.4±5.0mmHg・⼥性77.0±5.8mmHgであった。
「トレーニング時の対話」は、トレーニング直後30分間、健康に関する懇談を少人数で行った。「対話有り日」と「対話無し日」は隔週で設定した。
「対話有り日」の血圧変化率(Tr後/Tr前×100)は男性で最高血圧95.9±2.1%・最低血圧98.8±1.4%、女性で最高血圧97.6±2.9%・最低血圧102.8±5.0%であった。「対話無し日」の血圧変化率は男性で最高血圧91.7±3.8%・最低血圧94.8±2.8%、女性で最高血圧91.4±4.1%・最低血圧99.2±3.5%であった。
最高血圧・最低血圧ともに男女各々、「対話無し日」のほうがトレーニング後の低下が大きい傾向がみられた。検定を行ったところ、「対話無し日」の男性最低血圧が「対話有り日」と比較して有意に低下(p<0.05)したことが認められた。今回の結果から、高齢者の血圧コントロールにおいて、同じトレーニング種目であっても対話の有無により、その影響が異なる可能性が示唆された。
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