Presentation Information
[07発-口-06]子ども期発育途中データと両親身長を用いたKhamis-Roche法による日本人アスリート成人身長の推計
*Shohei Kokudo1 (1. Chukyo University)
【目的】子どもの頃の体格情報より成人身長の予想をすることは難しい。Khamis&Roshe(1994)は両親の身長と子ども期の身長や多重を用いて、成人身長を予測する方法を作成した。本研究では、Khamis-Roche法(以下KR法)によりどの程度正確に日本人の成人身長を推計出来るかを検討する事を目的とする。
【方法】1980 年から1990 年の11 年間に大学アスリート男性1137名、女性1102名を対象に,6-18 歳まで学校定期健康診断の身長、体重ならびに両親の身長を収集した.これらの資料に対して、成人身長を従属変数、y歳時の身長、体重、両親の平均身長を独立変数として重回帰法を適用し、適合度を検証した。また、学校保健統計の年次推移データを用いて両親の身長の経時変化より、その変化を加味した分析も行った。
【結果及び考察】KR法オリジナルの数式では男性では平均5cm、女性では平均10cm以上身長が高く推計された。重回帰分析の結果、成人身長の推計の標準誤差(以降SE)は男性では10歳まで3.8cm、11-12歳では4.0cm、女性では11歳まで3.6cm程度であり、それ以降は急激に小さくなった。重相関係数は男性では10歳まで0.78程度、11-12歳では0.74、女性では11歳までは0.76程度であり、それ以降は男女とも高くなった。両親の身長の補正を行った場合でも、SEや重相関係数はほとんど変化しなかった。BTTモデルを用いた長野ら(2022)の研究では、10歳までの推計では男性r=0.716、SE=4.36、女性r=0.680、SE=4.07であり、本研究の方法では10歳以下の発育データを用いて高い精度で推計出来ることが明らかとなった。
【方法】1980 年から1990 年の11 年間に大学アスリート男性1137名、女性1102名を対象に,6-18 歳まで学校定期健康診断の身長、体重ならびに両親の身長を収集した.これらの資料に対して、成人身長を従属変数、y歳時の身長、体重、両親の平均身長を独立変数として重回帰法を適用し、適合度を検証した。また、学校保健統計の年次推移データを用いて両親の身長の経時変化より、その変化を加味した分析も行った。
【結果及び考察】KR法オリジナルの数式では男性では平均5cm、女性では平均10cm以上身長が高く推計された。重回帰分析の結果、成人身長の推計の標準誤差(以降SE)は男性では10歳まで3.8cm、11-12歳では4.0cm、女性では11歳まで3.6cm程度であり、それ以降は急激に小さくなった。重相関係数は男性では10歳まで0.78程度、11-12歳では0.74、女性では11歳までは0.76程度であり、それ以降は男女とも高くなった。両親の身長の補正を行った場合でも、SEや重相関係数はほとんど変化しなかった。BTTモデルを用いた長野ら(2022)の研究では、10歳までの推計では男性r=0.716、SE=4.36、女性r=0.680、SE=4.07であり、本研究の方法では10歳以下の発育データを用いて高い精度で推計出来ることが明らかとなった。
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