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[07発-口-07]Study on the accuracy of growth stage estimation using mid-growth stature data

*Takashi Nagano1, Shohei Kokudo2 (1. Osaka International Univ., 2. Chukyo Univ.)
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【緒言】発育局面の予測に関する研究は発育の事後的研究に過ぎず、統一の見解は示されていない.アスリート養成や運動教育現場では、発育途中身長データを用いた傷害発生時期やパフォーマンス低下時期の事前予測が期待される.本研究ではBTTモデル(Bock, 1994)を用い、思春期の始まりから終焉までの発育局面を同定し、発育途中身長データを用いた際の推計精度を検証することを目的とした.【方法】体育系学部に所属する大学生男子1125名、女子1100名を対象に、6〜17歳までの12年間の身長データを用いて、長野(2022)の初期パラメータを用いたBTTモデルによって、最大身長加速度の30%値を発育急進期開始年齢(ATO)、最大身長発育加速度年齢(APHA)、最大身長発育速度年齢(APHV)、最小身長発育加速度年齢(AFHA)を算出し、基準値とした.その後、17歳データから1年ずつデータ数を減らことにより各発育局面を推計し、基準値との標準誤差を求めた。【結果および考察】基準値と推計との標準誤差は、10歳までのデータを用いた場合、男女それぞれでATO 0.67年、0.43年(男女の順、以下同様)、APHA 0.70年、0.47年、APHV 0.74年、0.44年、AFHA 0.76年、0.62年となった。資料が増加すると徐々に標準誤差が小さくなり、男子では13歳以上で全ての発育局面で、女子では12歳でAFHAを除く発育局面で0.4年未満となった。BTTモデルを用いた発育局面の推計は、95%の信頼区間としては、10歳までのデータでは男子では1.5年未満、女子では1年未満、女子では12歳までのデータで0.6年程度、男子では13歳までのデータでは0.7年程度の範囲で発育局面が推計できることが明らかとなった。

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