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[11教-口-02]バレーボールの授業におけるボール操作能力の指導方法の検討使用するボールの種類を視点に

*Haruka Kanamori1, Toshiya Takada1 (1. Kyusyukyouritsu University Graduate School of Sport Sciences)
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バレーボールは,学習指導要領上,「役割に応じたボール操作や安定した用具の操作と連携した動きによって空いた場所をめぐる攻防を展開すること」と「状況に応じたボール操作や安定した用具の操作と連携した動きによって空間を作りだすなどの攻防を展開すること」をねらいとし,学習内容が展開されている. 
 そこで,仲間と連携して「拾う,つなぐ,打つ」などの一連の流れで攻撃を組み立て,相手の陣形や返球によって生じるコートの空間を攻める内容が行われる.また,味方や相手の状況に応じてボールに変化をつけたり,ねらった場所に打ち分けたりして,得点しやすい空間を作り攻撃し,それに対して仲間と連携して守るなどと攻防のゲーム様相が展開される.
 したがって,状況に応じたボールのコントロールとその対応のための動きに着目させ,学習に取り組ませることが大切である. しかし,苦手や嫌いな人は,ボールの落下位置を予測し,指や手首,腕等の身体操作により,攻撃を有効に行うことができていないと考えられる.
 これらを阻害するものが用具に対する恐怖心等の否定的感情である.
 そこで本研究では,ビーチボールやソフトバレーボールのような軽量でかつ柔らかなボールを使用させることで,ボール操作技能の獲得や楽しさを味わわせることが可能となるかについて明らかにすることを目的とした.
 その結果,授業前の学習態度や運動有能感の調査では,バレーボールに対して自信のない学生や,楽しさを味わえていない学生が多かったが,授業後には,積極的に取り組む学生,自信を持った学生が増えた.
 したがって,素材や重さ,大きさが異なる様々なボールを使用することは,学生が好意的にバレーボールに取り組み,本来の楽しさを味わうことができる指導法の1つとして有効であると考えられた.

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