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[11教-口-13]教員養成大学におけるダンス授業に関する一考察
*nakama wakana1, yasunori yoshika2, tsuda hiroko1 (1. Nippon Sports Science University, 2. Toyo University)
文部科学省は、平成20年に中学校学習指導要領の改訂を告示し、中学校保健体育において「ダンス」は男女ともに必修と定めた。それに伴い、日本体育大学では、ダンスの授業は長年女子学生のみが必修科目として受けていたが(男子学生は選択科目)、学習指導要領に合わせるように2008年度から男子学生も必修と義務付けた。現在ダンスの授業には、年間4学部8学科の学生約1600名が男女共修で受けている。ダンス授業では中学校・高等学校の学習指導要領に即して「創作ダンス」「フォークダンス」「現代的なリズムのダンス」は基より、基本技術として「エレメンタリーダンス」を取り入れている。エレメンタリーダンスは、歩く・走る・跳ぶ・弾む・回転などの基本的な動きを、リズムに合わせて習得しそれらの動きを音楽のリズムや強弱の流れの変化、空間形成、即興・創作まで行うダンス教育である。これはドイツのギュンター学校(Günter Schule 1924年-1944年)で実施されていた「動きと音楽」の教育方法で、そこでの教育を継承したケルン体育大学(Deutsche Sporthochschule Köln)の動きと音楽を主題とした授業内容である。本学の名誉教授、三宅香がケルン体育大学で学び、その後ダンスの基礎的な運動として授業に活かしていった。ダンス授業の教育的価値は、動く楽しさや喜びを味わい、基礎的な運動技術・技能を身につけ、運動課題を解決するなど、運動学習をバランスよく行うだけでなく、想像力を養うことで個性を引き出し、他者とのコミュニケーション能力を育てるところにある。卒業後に教員を目指す学生が多い中で、ダンス授業を受けた学生達が本授業を振り返り、何を感じ学ぶことができたのかを把握することは、教員が授業内容を改善するために必要不可欠である。そこで今後の授業改善に向け、学期末にアンケート調査を行った。その詳細を明らかにする。
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