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[11教-口-15]器械運動における学習者相互の関わりに関する研究類似図式がある技を通して
*Nozomi Takizawa1, Satoshi Suzuki2, Moriatsu Nakasone2 (1. Tokyo Gakugei Univ. Master course., 2. Tokyo Gakugei Univ.)
器械運動の技は「非日常性と驚異性、簡潔性」を特徴とし、器械運動は動感形態を発生させる運動学習として特性をもつ(三木、2015)。体育授業においては「指導者―学習者」という関係系だけでなく、「学習者―学習者」という関係系もあり、学習者間の動感形態を発生させる運動学習ついても検討する必要がある。深見ら(2015)は、「運動技能の高い生徒とそうでない生徒との間で、自然発生的に教え合いや関わり合いは生まれなかった」ことから「先生が積極的に粘り強く働きかけることが重要である(p.70)」ことを示唆している。教師が働きかけをした上で、技能向上に向けた学習者同士の関わりの内実を捉える必要があるだろう。市村・中村(2018)は、運動に苦手意識があった児童が技の類似動感があることで、「できない」運動でも他の学習者に感覚を伝えようとしていたと考察している。さらに、鈴木(2023)は「言語的・視覚的情報が方法知・身体知として自己の動きをもって理解することによって(p.170)」具体的な動きの修正に直接的に関わる助言活動がなされることを示唆している。取り組む技のアナロゴン、すなわち類似図式が学習者にあることによって、他の学習者に「動きかた」を伝えたり、動きの修正に直接関わったりすることができる可能性がある。これまで、学習者に類似図式がある技における他の学習者との関わりについて検討した研究は管見の限りではあるが多くはない。技能と関係性は関わることを通して相互に影響し合っていると考えられる(市村・中村、2018)ことから、技能と関係性の変容に着目して考察する必要がある。
そこで本研究では、小学校高学年のマット運動を対象に、学習者に類似図式がある技における学習者相互の関わりを、学習者の技能や関係性の変容に着目しながら明らかにすることを目的とする。詳細は当日発表する。
そこで本研究では、小学校高学年のマット運動を対象に、学習者に類似図式がある技における学習者相互の関わりを、学習者の技能や関係性の変容に着目しながら明らかにすることを目的とする。詳細は当日発表する。
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