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[11教-口-16]個別最適な学びと協働的な学びの一体化を図った授業展開による技能と学習意欲の変容ICTを活用した短距離走単元における中間走の学習に着目して

*RYUTAROU YAMAOKA1, NOBUO SEKI2 (1. juntendo, 2. juntendo Univ.)
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【緒言】中央教育審議会答申(2021年)では、個別最適な学びと協働的な学びの実現が必要とされている。これまで体育の授業を対象とする、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に関する実証研究は、管見の限りほとんど見られず、今後、体育の授業における実践例や実証研究の蓄積がますます重要になると考えられる。また、体育の授業に関する研究について陸上競技領域では、個別の課題解決に焦点を当てた研究(長野ら,2011:深見ら,2017)が主なものとなっているとともに、短距離走について伊藤ら(2011)は、疾走タイムが評価の対象となってしまうことで、生徒によっては走運動への学習意欲が低下傾向になることを指摘している。これらのことを改善し、生徒が興味・関心をもち、意欲的に体育における短距離走を学ぶためには、個人での課題解決学習に止まらず、その個別最適な学びが孤立した学びに陥らないよう、異なる考え方が組み合わさり、よりよい学びを生み出していく協働的な学びとの往還を図る(中央教育審議会答申2021)授業展開を実施することが重要ではないかと考えられる。
【目的】中学校体育の陸上競技短距離・リレーにおける短距離走単元において、個別最適な学びと協働的な学びの一体化を図った単元計画に基づく授業を展開することによる、生徒の技能と学習意欲の変容を明らかにすること。
【方法】千葉県のS中学校3年生(4クラス女子60人程度)とし、陸上競技領域短距離走単元において、個人での課題解決学習とペアやグループ活動を通して仲間の意見を取り入れて課題を確認する学習を往還させる単元を6時間で設定した。収集したデータは、毎時間の形成的授業評価及び、体育における学習意欲検査(AMPET)によって生徒の意欲の変容等を図った。その詳細については、当日発表する。

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