Presentation Information
[11教-口-21]体育授業におけるACP導入が小学校高学年児童の心理的側面に及ぼす影響
*Asuka Sugiyama1, Shota tukamoto2, Hidekazu Terauchi1, Hiroshi Aono3, Kosho Ksuga4 (1. Gifu University Graduate School, 2. Chubu Gakuin University, 3. Japan sport Association, 4. Gifu University)
本研究は、体育授業の準備運動場面におけるアクティブ・チャイルド・プログラム(ACP)の導入が、高学年児童の心理的側面に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。
対象は、G県の小学校に通う高学年児童の179名(男子90名、女子89名)であった。ACP準備運動は、日本スポーツ協会が発行するガイドブックを参考に、アレンジを加え授業開始時5分-7分程度3種類の運動あそびを実施した。質問紙は、ACP準備運動と通常準備運動の比較および今後の体育授業に対する意識の2要素からなる5問と自由記述から構成され、ACP準備運動導入1ヶ月後に回答を得た。今後の体育授業に対する項目は5件法、ACP準備運動と通常準備運動の比較に対する項目は3件法で回答を得た。分析に際して、今後の体育授業に対する項目を3群に再区分した。体力は、体力総合評価に基づき、3群(体力上位群:A・B、体力中位群:C、体力下位群:D・E)に分類し分析に用いた。体力の高低によってACP準備運動の導入が児童の心理的側面に与える影響を検討するため、クロス集計表を作成した後にχ2検定を実施した。また、性別に基づく同様の分析も行った。加えて、児童がACP準備運動に抱く感情を明らかにするため、自由記述で得た回答にテキストマイニングを実施した。
分析の結果、有意な関連は認められなかったことから、誰にでもACP準備運動が心理的側面で良い効果を与えていることが示唆された。また、体力の高低に関わらずACP準備運動の項目はおおよそポジティブな回答であり、体力が低い児童においても前向きに実施できることが示唆された。テキストマイニングの結果、「関わる」「友達」「動く」などのACPの概念に関連する語群や「楽しい」「できる」などのポジティブな語群が多く抽出され、楽しく授業に参加していることが考えられる。
対象は、G県の小学校に通う高学年児童の179名(男子90名、女子89名)であった。ACP準備運動は、日本スポーツ協会が発行するガイドブックを参考に、アレンジを加え授業開始時5分-7分程度3種類の運動あそびを実施した。質問紙は、ACP準備運動と通常準備運動の比較および今後の体育授業に対する意識の2要素からなる5問と自由記述から構成され、ACP準備運動導入1ヶ月後に回答を得た。今後の体育授業に対する項目は5件法、ACP準備運動と通常準備運動の比較に対する項目は3件法で回答を得た。分析に際して、今後の体育授業に対する項目を3群に再区分した。体力は、体力総合評価に基づき、3群(体力上位群:A・B、体力中位群:C、体力下位群:D・E)に分類し分析に用いた。体力の高低によってACP準備運動の導入が児童の心理的側面に与える影響を検討するため、クロス集計表を作成した後にχ2検定を実施した。また、性別に基づく同様の分析も行った。加えて、児童がACP準備運動に抱く感情を明らかにするため、自由記述で得た回答にテキストマイニングを実施した。
分析の結果、有意な関連は認められなかったことから、誰にでもACP準備運動が心理的側面で良い効果を与えていることが示唆された。また、体力の高低に関わらずACP準備運動の項目はおおよそポジティブな回答であり、体力が低い児童においても前向きに実施できることが示唆された。テキストマイニングの結果、「関わる」「友達」「動く」などのACPの概念に関連する語群や「楽しい」「できる」などのポジティブな語群が多く抽出され、楽しく授業に参加していることが考えられる。
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