Presentation Information
[08測-口-02]片上肢前腕部位に障害のある男性に対するOne-arm push-up テストの信頼性・妥当性の検証
*Kai Segawa1, Kazuki Kaneda2, Shigeki Matsuda3 (1. Institute for General Education, Ritsumeikan University, 2. Faculty of Health and Medical Sciences, Kyoto University of Advanced Sciences, 3. Faculty of Policy Science, Ryukoku University)
目的:本研究の目的は、片上肢前腕部に障害のある男性を対象にOne-arm push-upテストの信頼性および妥当性を検証することであった。
方法:対象は前腕に障害のある男性8名であった。One-arm push-upテストは、障害側(非利き腕)の肘をヨガブロックに置き、非障害側(利き腕)を2秒に1回のペースで肘を曲げ伸ばす方法を用いた。2試行実施し、最大値を代表値として分析に用いた。2試行間の級内相関係数(ICC(1、1))により信頼性を検証した。また利き腕の上腕三頭筋、大胸筋、腹直筋の表面筋電図(EMG)を計測し、%MVCを算出した。EMG解析区間は最初と最後の1回を除いた前半10回と後半10回とし、前後半の%MVC比較により妥当性を検証した。さらに質問紙調査を用いて主観的疲労度(5段階評価)とテストの安全性を評価した。
結果:1回目39.1±8.9回、2回目41.5±13.6回であり、ICCは0.83であった。EMG解析では上腕三頭筋、大胸筋、腹直筋において後半10回の%MVCが有意に高かった。さらに、主観的疲労度は胸部3.5±1.2、体幹3.4±0.7、脚部2.1±1.1、利き腕3.6±1.4であった。また、身体的苦痛や不快感は確認されなかった。
考察:障害のない人を対象に行った瀬川ら(2021)と同様に本テストは信頼性が良好であった。またAlizadeh et al.(2020)が示すように、後半10回のEMGの増加は筋疲労による運動単位が動員され筋活動量が増えた結果であると考えられる。さらに上腕三頭筋、大胸筋、腹直筋に対する主観的な疲労が確認され、本テストは動的な筋持久力評価として妥当と考えられた。以上より、片上肢前腕部に障害のある男性に対するOne-arm push-upテストは信頼性および妥当性が高く、また安全性も有する筋持久力テストであることが示された。
方法:対象は前腕に障害のある男性8名であった。One-arm push-upテストは、障害側(非利き腕)の肘をヨガブロックに置き、非障害側(利き腕)を2秒に1回のペースで肘を曲げ伸ばす方法を用いた。2試行実施し、最大値を代表値として分析に用いた。2試行間の級内相関係数(ICC(1、1))により信頼性を検証した。また利き腕の上腕三頭筋、大胸筋、腹直筋の表面筋電図(EMG)を計測し、%MVCを算出した。EMG解析区間は最初と最後の1回を除いた前半10回と後半10回とし、前後半の%MVC比較により妥当性を検証した。さらに質問紙調査を用いて主観的疲労度(5段階評価)とテストの安全性を評価した。
結果:1回目39.1±8.9回、2回目41.5±13.6回であり、ICCは0.83であった。EMG解析では上腕三頭筋、大胸筋、腹直筋において後半10回の%MVCが有意に高かった。さらに、主観的疲労度は胸部3.5±1.2、体幹3.4±0.7、脚部2.1±1.1、利き腕3.6±1.4であった。また、身体的苦痛や不快感は確認されなかった。
考察:障害のない人を対象に行った瀬川ら(2021)と同様に本テストは信頼性が良好であった。またAlizadeh et al.(2020)が示すように、後半10回のEMGの増加は筋疲労による運動単位が動員され筋活動量が増えた結果であると考えられる。さらに上腕三頭筋、大胸筋、腹直筋に対する主観的な疲労が確認され、本テストは動的な筋持久力評価として妥当と考えられた。以上より、片上肢前腕部に障害のある男性に対するOne-arm push-upテストは信頼性および妥当性が高く、また安全性も有する筋持久力テストであることが示された。
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