Presentation Information
[04生-口-09]早期 vs 遅延型時間制限食運動なしでも体力は向上するのか?
*Zifu Yu1 (1. Graduate School of Humanities and Social Sciences, Hiroshima University)
目的:
時間制限食(Time-Restricted Eating, TRE)は、食事の時間帯を限定することで代謝健康を改善する新たな栄養介入法として注目されている。本研究では、運動介入を行わずに、早期TRE(eTRE: 08:00〜16:00)および遅延TRE(dTRE: 12:00〜20:00)が健常成人の有酸素および無酸素運動能力に及ぼす影響を検証することを目的とした。 方法:
本研究は単群クロスオーバー試験として設計された。28名の健常成人(平均年齢:23.4±2.5歳、女性:60%)が、4週間のeTREおよび4週間のdTREの2条件を順不同で実施した。介入前、eTRE終了時、およびdTRE終了時において、有酸素能力(90W定負荷による持久サイクリング)と無酸素能力(10秒間のスプリント×3セット)を評価した。 結果:
eTRE条件では、有意な体重減少および有酸素持久時間の延長が観察された(p<0.05)。また、eTREはdTREに比べ、無酸素スプリント時の出力保持率もわずかに向上する傾向を示した。一方、dTREでは大きな改善は見られなかった。 結論:
運動介入を伴わない場合でも、食事の時間帯が身体能力に影響を与える可能性が示唆された。特にeTREは、昼夜リズムとの整合性を通じて、より有利な生理的適応をもたらす可能性がある。本研究は、運動習慣のない個人に対する現実的な健康介入法として、TREの応用可能性を支持するものである。
時間制限食(Time-Restricted Eating, TRE)は、食事の時間帯を限定することで代謝健康を改善する新たな栄養介入法として注目されている。本研究では、運動介入を行わずに、早期TRE(eTRE: 08:00〜16:00)および遅延TRE(dTRE: 12:00〜20:00)が健常成人の有酸素および無酸素運動能力に及ぼす影響を検証することを目的とした。 方法:
本研究は単群クロスオーバー試験として設計された。28名の健常成人(平均年齢:23.4±2.5歳、女性:60%)が、4週間のeTREおよび4週間のdTREの2条件を順不同で実施した。介入前、eTRE終了時、およびdTRE終了時において、有酸素能力(90W定負荷による持久サイクリング)と無酸素能力(10秒間のスプリント×3セット)を評価した。 結果:
eTRE条件では、有意な体重減少および有酸素持久時間の延長が観察された(p<0.05)。また、eTREはdTREに比べ、無酸素スプリント時の出力保持率もわずかに向上する傾向を示した。一方、dTREでは大きな改善は見られなかった。 結論:
運動介入を伴わない場合でも、食事の時間帯が身体能力に影響を与える可能性が示唆された。特にeTREは、昼夜リズムとの整合性を通じて、より有利な生理的適応をもたらす可能性がある。本研究は、運動習慣のない個人に対する現実的な健康介入法として、TREの応用可能性を支持するものである。
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