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[10保-口-03]女子大学生における運動の目的とたんぱく質摂取の選択行動との関連

*Michiko Kikukawa1, Kayo Kozumi2, Sanae Nakajima3 (1. Tokyo Management College, 2. Japan Women's College of Physical Education, 3. Kyoritsu Women's Junior College)
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目的:運動習慣のある大学生は、鉄分やたんぱく質の摂取を心がけている傾向がある(五島ら,2006)。目的をもって運動している者は、たんぱく質摂取に関する意識や知識があり、意図的に選択していると考えるが、これらを検討した報告はない。そこで本研究では、運動習慣のある女子大学生を対象に、運動の目的の有無とたんぱく質摂取に対しての意識の有無、知識の有無及び選択行動との関連を明らかにすることを目的とした。方法:対象者は、運動系部活動、サークルに所属している141名(有効回答率45.5%)とした。調査は、2022年10月~11月に実施した。質問項目は、運動に関する項目、食事に関する項目及びたんぱく質に関する項目の全23項目とした。運動の目的を大会に出場する、健康・ダイエット及び仲間づくりとしている者を「目的有り群(n=83)」、なんとなく運動をしている者を「目的無し群(n=58)」とした。目的の有無とたんぱく質の意識、知識及び選択行動の関連を検討するためにクロス集計を行い、Pearsonのカイ二乗検定を用いて分析した。有意水準はいずれも5%未満とした。結果:部活動の指導者からの情報でたんぱく質を摂取している者(p=0.014)、及びダイエット・美容目的でたんぱく質を摂取している者(p=0.002,p=0.040)は2群間で有意な違いが認められた。すなわち目的有り群は、部活動の指導者からの情報で摂取している者が多く、ダイエット・美容目的で摂取している者が少なかった。結論:大会に出場する、健康・ダイエット及び仲間づくりを目的として運動をしている者は、指導者からの情報を得ていることが多くダイエット・美容目的で摂取していないことから、指導者がたんぱく質に対しての正しい知識や意識および根拠のある選択行動をすることの重要性が示唆された。

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