Presentation Information
[03心-ポ-09]VRを用いた初心者用硬式テニスサーブのトス練習システムの開発と練習効果
*Yumiko Inoue1, Yuuki Nojiri1 (1. Osaka Institute of Technology)
初心者を対象としたテニスの練習は、ストローク、ボレー、サーブの3つに大きく分けられる。本研究では、試合に必須となるサーブに着目し、サーブの中でも、不出来が大きな割合を占めるトス上げを取り上げた。環境に関わらず練習できるように、VRを用いたトス練習システムを開発し、その開発したシステムを利用した効果について検証した。
開発したシステムの構成は、制御用PC、ヘッドマウントディスプレイ、コントローラからなる。サーブのトス位置を安定させるため、VR空間内のトスの頂点に「頂点目標」を黄色い球体で示し、ラケットとボールが接する位置に「接点目標」として白い球体を設置した。体験者には、この2つの目標を通るようにトスを上げる練習をしてもらうシステムとした。また、「補助」として、トスを上げ始める「開始点」と手を離す「リリース点」を設置した。「補助線」として、頂点目標、接点目標、開始点、リリース点を結ぶ直線を提示する機能も追加した。
実験参加者は、男子学生14名とした。練習コンテンツを補助ありで行う「補助あり群」と補助なしで行う「補助なし群」の2群にランダムに分けて実験を行った。実験の手順は、安静、プレテスト、練習①、練習②、練習③、ポストテスト、安静の順に行った。プレテスト、ポストテストでは、「頂点目標」、「接点目標」および「補助」を提示しないで行った。
両群とも、プレテストと比較すると、練習を重ねると頂点目標に達する数が増加し、2要因分散分析の結果、テスト練習間の主効果に有意差が示された。接点目標に達した数については、頂点目標と同様の傾向が示された。多重比較では、補助なし群のプレテストと練習3のみ、有意差が示された。どちらかといえば、補助なし群の方が、練習効果が高い傾向が示された。つまり、目標がシンプルに示された方が、効果が出やすい傾向が示された。
開発したシステムの構成は、制御用PC、ヘッドマウントディスプレイ、コントローラからなる。サーブのトス位置を安定させるため、VR空間内のトスの頂点に「頂点目標」を黄色い球体で示し、ラケットとボールが接する位置に「接点目標」として白い球体を設置した。体験者には、この2つの目標を通るようにトスを上げる練習をしてもらうシステムとした。また、「補助」として、トスを上げ始める「開始点」と手を離す「リリース点」を設置した。「補助線」として、頂点目標、接点目標、開始点、リリース点を結ぶ直線を提示する機能も追加した。
実験参加者は、男子学生14名とした。練習コンテンツを補助ありで行う「補助あり群」と補助なしで行う「補助なし群」の2群にランダムに分けて実験を行った。実験の手順は、安静、プレテスト、練習①、練習②、練習③、ポストテスト、安静の順に行った。プレテスト、ポストテストでは、「頂点目標」、「接点目標」および「補助」を提示しないで行った。
両群とも、プレテストと比較すると、練習を重ねると頂点目標に達する数が増加し、2要因分散分析の結果、テスト練習間の主効果に有意差が示された。接点目標に達した数については、頂点目標と同様の傾向が示された。多重比較では、補助なし群のプレテストと練習3のみ、有意差が示された。どちらかといえば、補助なし群の方が、練習効果が高い傾向が示された。つまり、目標がシンプルに示された方が、効果が出やすい傾向が示された。
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