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[03心-ポ-29]高校野球選手における心理的能力に関する特徴チーム内地位及びチーム最高成績からの検討
*Tatsuya Oishi1, Hideaki Takai2 (1. Graduate School of Nippon Sport Science University, 2. Nippon Sport Science University)
本研究の目的は、高校野球の男子選手における心理的能力に関する特徴をチーム内地位(レギュラー、準レギュラー、非レギュラー)と過去5年のチーム最高成績(全国大会出場、県大会ベスト8以上、県大会ベスト8未満)から検討することであった。調査対象者は高校の硬式野球部に所属する1・2年生の男子選手335名であった。なお、調査内容の回答に不備があった33名を除いて302名を分析対象者とした。調査対象者には、JISS競技心理検査(立谷ほか、2020)に回答させた。分析としてはチーム内地位、過去5年のチーム最高成績を独立変数、JISS競技心理検査の因子の得点を従属変数とした対応のない一要因の分散分析を行った。そして、有意な主効果がみられた場合は、TukeyのHSD法による多重比較を行った。その結果、レギュラー選手は非レギュラー選手より、自己コントロール(p=.001、η²=.04)、集中力(p=.03、η²=.02)、イメージ(p=.001、η²=.05)、自信(p<.001、η²=.07)、一貫性(p<.001、η²=.05)、自己分析力(p=.009、η²=.03)、客観性(p<.001、η²=.06)の因子の得点が有意に高かった。また、全国大会出場校の選手は県大会ベスト8未満の選手より、集中力(p=.02、η²=.02)、イメージ(p=.001、η²=.05)、自信(p<.001、η²=.05)、一貫性(p<.001、η²=.03)、自己分析力(p<.001、η²=.05)、客観性(p=.002、η²=.04)、目標設定(p<.001、η²=.04)、モチベーション(p<.001、η²=.14)、生活管理(p<.001、η²=.07)の因子の得点が有意に高かった。以上のことから、高校野球の男子選手の心理的能力はチーム内地位、過去5年のチーム最高成績によって異なることが明らかになった。
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