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[03心-ポ-45]3歳から8歳児の身体活動と社会情動的スキルとの関連身体活動の頻度、屋外活動時間及び仲間の人数

*Ayuko Matsuo1, Yujiro Kawata1,2,4, Yuki Someya1,2,6, Emi Nakamura3,6, Tomonori Kito1,2, Masahiro Matsui2,5, Misaki Matsunaga6, Koya Suzuki1,2,4,6 (1. Graduate School of Health and Sports Science, Juntendo University, 2. Faculty of Health and Sports Science, Juntendo University, 3. Faculty of Health Science, Juntendo University, 4. Institute of Health and Sports Science and Medicine, Juntendo University, 5. Yokohama City University Hospital, 6. Juntendo Administration for Sports, Health and Medical Sciences)
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【背景と目的】社会情動的スキルとは、目標の達成、他者との協働、感情のコントロールなどに関するスキルである。社会情動的スキルの促進要因として身体活動が注目され、身体活動の量と社会情動的スキルの関連が報告されている。しかし、身体活動の質と社会情報的スキルの関連は明らかにされておらず、どのような身体活動が社会情動的スキルに関連するのかは不明である。そこで本研究は、子供の身体活動頻度、屋外での身体活動時間、身体活動時の仲間の人数と社会情動的スキルの関連を明らかにすることを目的とした。
【方法】3歳~8歳の子供を対象とし、彼らの保護者約4,630名から子供の個人属性、身体活動(身体活動頻度、屋外での身体活動時間、身体活動時の仲間の人数)、社会情動的スキルの回答を得た。社会情動的スキルの測定には、日本語版Strengths and Difficulties Questionnaire(SDQ)を用いた。ロジスティック回帰分析を用いて、交絡要因を調整した上で、身体活動頻度、屋外での身体活動時間、身体活動時の仲間の人数と社会情動的スキルとの関連を検討した。
【結果】子供の身体活動頻度、屋外での身体活動時間、身体活動時の仲間の人数いずれも、社会情動的スキルとの関連が示された。特に身体活動時の仲間の人数が多いほど、仲間関係問題を抱えることが少なく(OR = 0.110, 95% CI = 0.073–0.166)、向社会的行動を行う傾向が高いことが示された(OR = 0.225, 95% CI = 0.164–0.310)。
【結論】子供の身体活動頻度、屋外での身体活動時間、身体活動時の仲間の人数は社会情動的スキルに関連した。身体活動の時間のみならず、身体活動時の空間や仲間といった側面が子供の社会情動的スキルに重要な役割を担っている可能性がある。そのため、子供の社会情動的スキルの育成には身体活動の質的な面にも注目する必要がある。

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