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[10保-ポ-01]定期健康診断および健康に対する学生の関心と知識

*Hideki Hoshino1, Maki Okada1, Wataru Kato2, Seido Asakawa2, Kyoko Terada3, Yasuto Terada3, Rie Kikuchi4, Tsutomu Watanabe5, Hiromasa Fujimaki6 (1. Aichi Bunkyo Women’s College, 2. Shubun University Junior College, 3. Ohka Gakuen University, 4. Nagoya Ryujo (St. Mary's) College, 5. Okazaki Women's Junior College, 6. College of Nagoya Women's University)
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「目的」本研究の目的は、大学生を対象に学校保健安全法に基づき年1回実施されている定期健康診断に対する学生の意識や知識を調べることにより、学生自身の健康意識の向上および、大学で実施する健康教育に関する課題を検討することである。「方法」愛知県下の保育者養成系大学の2、3年生と同短期大学の2年生を対象に、Google Formsを利用して2024年6月にアンケート調査を行なった。アンケート調査の回答者数は365人(女子358人、男子7人)、平均年齢は19.8±1.2歳であった。
「結果および考察」自分の健康に非常に関心があると回答した学生は110人(30.1%)、少し関心がある学生は202人(55.3%)であった。定期健康診断の結果に大いに関心があると回答した学生は105人(28.8%)、異常値があった時には関心があると答えた学生は197人(54.0%)であった。反面、検査項目について異常の原因を理解しているかの問いには血圧、聴力、胸部レントゲン、尿検査において理解度が低い結果を示した。本調査の対象学生は大学での定期健康診断を1回ないし2回経験している学生である。今回の調査によって、自分の健康と健康診断の結果に対して強い関心を持っている学生が多く、異常値がない時でも検査結果について説明が欲しいと思っている学生が約3割いることなどが明らかになった。ところが、定期健康診断で検査される項目についての医学的な意味はほとんど理解できていない。すなわち定期健康診断で得られた自分の健康情報が十分には生かされておらず、自分の健康を守るための医学的な基礎知識や情報が不足していると推察できる。そのため大学は学内の定期健康診断に直接関わる部署だけでなく、健康科学やスポーツ、保健、健康関連の授業を担当する教員とも連携して、学生の健康意識を高め、必要な健康知識や情報を提供する必要があることが示唆された。

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