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[10保-ポ-05]高校生を対象としたリスク診断アプリケーションによるリスク測定ストレス・生活時間の傾向および性格との関連

*Kenta Mitsushita1, Taichi Yasunaga2, Shingo Shiota1 (1. Shizuoka Univ., 2. Waseda Univ.)
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本研究では,学校における睡眠不足やストレス増加といった生活上のリスクの予測およびアラートシステム構築のため,高校生を対象としてリスク診断アプリケーションを通して測定した生活時間およびストレスの変動の傾向およびそれらの変動と性格特性との関連について報告する。高校生174名が短縮版Big Five尺度,生活調査(睡眠/勉強/家事/趣味/スクリーンタイムに費やす時間)およびストレス尺度(身体的反応,抑うつ,不機嫌,無気力)について約20日ごと4〜6時点で回答した。このうち,同じ4時点で回答のあった44名のデータについて,Big Five5因子を中央値で高低群に分け,ストレス尺度と生活時間のそれぞれについて群分けおよび時点を独立変数とした混合計画分散分析を行った。結果として,性格と時点の効果は全体的に多くはなかったものの,身体的反応において誠実性と,抑うつにおいて外交性と時点との交互作用が見られた。単純主効果を調べたところ,身体的反応における誠実性×時点の結果については,誠実性高群で2波と3波の間にかけてやや上昇する傾向があった。また,抑うつにおける外交性×時点の結果については,外交性低群では4時点でほぼ変化していない一方で高群ではやや上下する傾向があった。これらの結果は,全体で見ると性格がストレスの変動に大きく影響はしていないが部分的には影響し,一定のパターンが潜在する可能性を示している。その他の結果に関しては当日までの進捗までで報告する。

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