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[04生-ポ-09]有酸素運動および食事・栄養指導介入が女子大学生の糖化マーカーに及ぼす影響

*Sanae Nakajima1, Naoko Yamada2 (1. Kyoritsu Women's Junior College, 2. Bunkyo University)
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【背景】皮膚に沈着するAdvance Glycation End-Products(AGEs)は、加齢とともに蓄積し、若年層においても高値を示す者が確認されている。不適切な生活習慣によりその蓄積が助長・加速されることが懸念されるが、若年女性を対象とした介入研究は限られている。【目的】運動習慣のない女子大学生を対象に、有酸素運動または食事・栄養指導介入を行い、糖化マーカー(皮膚AGEs、血中HbA1c)に変化を検討した。【方法】被験者は週2回30分の有酸素運動を行う群(30ex群)、週1回60分の有酸素運動を行う群(60ex群)、毎日の食事記録と週1回のフィードバックを受ける食事・栄養指導実施群(Nu群)、および非介入の対象群(C群)に分けた。測定項目は皮膚AGEs、空腹時血糖、HbA1c、体組成、食物摂取頻度調査などとし、介入前、5週間後・10週間後・介入終了からおよそ3ヶ月後の4時点で評価した。【結果】HbA1cは、30ex群で6.8%→5.1%、60ex群で6.5%→4.7%、Nu群で7.3%→5.0%といずれも有意に低下した(p<0.05)。一方、対象群では変化がみられなかった。皮膚AGEsは30ex群で−12.3、60ex群で−6.4と改善傾向が認められたが、Nu群およびC群では有意な変化はみられなかった。【考察】運動介入は女子大学生の糖化マーカー改善に有効である可能性が示された。特にHbA1cは全介入群で改善がみられた。一方、皮膚AGEは短期間では変化しにくい指標であるが、運動によって一定の低下が確認された。しかしこの点においては、皮膚の状態や発汗などによる外部要因に影響される可能性もあり、今後さらに検討が必要である。

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