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[08測-ポ-23]キンボールスポーツのプレー動作と運動強度・運動量の関係性の検討

*Haruka Nishiguchi1 (1. Taisei Gakuin Univ.)
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キンボールスポーツは教育現場などレクリエーションスポーツの教材として用いられつつある一方で、競技スポーツとしても実施されている。先行研究においては、子どもや中高年を対象としたキンボールスポーツの試合中の運動強度や運動量が明らかにされていが、競技スポーツとしてのキンボールスポーツに着目し、競技特性を検討した研究はあまりみられない。そこで本研究では、キンボールスポーツの練習中および試合中のプレー動作と運動強度及び運動量を測定し、キンボールスポーツの競技特性を明らかにすることを目的とした。
 本研究の対象者は、キンボールスポーツのクラブチームに所属する競技歴10年以上の男性キンボール選手8名とした。実験1では、対象者にセット&ホールド、ヒット、レシーブの練習を実施し、練習中の心拍数及び運動強度を測定した。実験2では、対象者を2チームに分け、7分×2の試合を実施し、試合中の心拍数及び運動強度、歩数、セット・ヒット・レシーブのプレー回数を測定した。
 実験1において、心拍数と運動強度ともにレシーブ練習が他の2つの練習よりも有意に高い値を示した。実験2において、試合中の平均心拍数・平均運動強度・平均歩数とセット数・ヒット数・レシーブ数の相関関係を分析したところ、平均歩数とレシーブ数に強い正の相関が認められた。
 本研究のレシーブの練習では、ヒットされたボールを全力で走ってレシーブする強度の高い動作を繰り返す方法を用いたため、レシーブ練習が他の2つの練習よりも心拍数及び運動強度が高かったと考えられる。また、レシーブ動作は他のプレー動作と比較して走る動作が多いため、その結果、試合中の歩数と正の相関がみられたと考えられる。
 キンボールスポーツの基本となるプレー動作では、レシーブが最も運動強度が高い動作であることが示唆された。また、試合においてはレシーブ数が多いほど運動量が増加する可能性が示された。

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