Presentation Information
[08測-ポ-27]座位姿勢における動的関節制御能力と足底圧様式の評価および足趾把持力との関連
*Yusuke Sakaguchi1, Yusuke Oyama2, Toshio Murayama3 (1. Hokuriku University, 2. Toin University of Yokohama, 3. Niigata University)
足関節機能は歩行や立位保持に重要な役割を担っており、歩行能力の維持や転倒予防の観点から注目されている。特に、足関節の動的関節制御能力は、日常生活動作の安定性や運動パフォーマンスの向上に寄与すると考えられている。他方、その能力は自動車運転時のペダル操作の正確性や安全運転にも関連し、交通事故抑止の観点からも重要である。交通事故は人的・環境的・車両的要因が複合的に関与して発生すると言われ、我々は現在、人的要因による交通事故抑止に向けた研究を進めている。これまでにペダル操作時の筋活動解析から、特に前脛骨筋の活動がペダル操作に大きく関与することを確認した。このことを踏まえ、次のステップとして足関節の動的関節制御能力と、その安定性や巧緻性を評価する上で有用である足底圧様式に着目し、運転能力との関連を検討することが重要であると考えた。
そこで本研究では、座位姿勢でのトラッキング課題による動的関節制御能力とその際の足底圧様式を評価すること、さらにその能力と、運転能力との関連が報告されている足趾把持力との関連について明らかにすることを目的とした。
対象者は若年者15名とした。動的関節制御能力の測定として、ディジョックボードを用いたトラッキング課題を座位姿勢で実施し、目標角度に到達するまでの時間などを評価した。また、課題遂行中の足底圧様式はインソール型圧力センサーを用いて評価した。足趾把持力は足指筋力測定器を用いて測定した。
その結果、動的関節制御能力の成績が良好な対象者ほど、足関節の動きと連動してスムーズに荷重が移動する傾向が示された。また、動的関節制御能力の成績と足趾把持力との間にも関連が確認された。
これらの知見は、正確なペダル操作に求められる機能の理解に寄与する。今後は高齢者を対象とした測定・評価を行い、交通事故リスクとの関連について検討を進めていく。
そこで本研究では、座位姿勢でのトラッキング課題による動的関節制御能力とその際の足底圧様式を評価すること、さらにその能力と、運転能力との関連が報告されている足趾把持力との関連について明らかにすることを目的とした。
対象者は若年者15名とした。動的関節制御能力の測定として、ディジョックボードを用いたトラッキング課題を座位姿勢で実施し、目標角度に到達するまでの時間などを評価した。また、課題遂行中の足底圧様式はインソール型圧力センサーを用いて評価した。足趾把持力は足指筋力測定器を用いて測定した。
その結果、動的関節制御能力の成績が良好な対象者ほど、足関節の動きと連動してスムーズに荷重が移動する傾向が示された。また、動的関節制御能力の成績と足趾把持力との間にも関連が確認された。
これらの知見は、正確なペダル操作に求められる機能の理解に寄与する。今後は高齢者を対象とした測定・評価を行い、交通事故リスクとの関連について検討を進めていく。
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