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[08測-ポ-31]インソール型歩容センサーを利用した地域高齢者に対する健康・見守り支援の試み利用者が感じる効果における男女の認識の違い
*Susumu Sato1 (1. Kanazawa Institute of Technology)
本研究では、インソール型歩容センサーから得られた日常生活中の歩容情報をクラウドシステムを介して共有し、遠隔地で過ごす家族や知人間での健康・見守りを支援するシステムを試験的に構築した。日常生活中の歩容計測には、NEC製歩行センシングインソールA-RROWGを用いた。計測された歩容情報はクラウド上のデータサーバーに送信後、評価値に変換され、センサー利用者本人およびその情報を共有したい家族や知人に定期的にフィードバックされる。フィードバックには、LINEヤフー株式会社が提供するLINE Notifyサービスを利用した。データサーバーとLINE Notifyを連携させ、利用者が情報共有したい家族・知人と作成したLINEグループに歩容評価値を1日1回定時配信した。歩容評価値の算出には4日間のデータの移動平均を用いた。データが取得できない場合には、「まだデータがありません」の表示を配信した。利用者は日々の歩容情報をLINEグループ内で共有し、その配信をきっかけにLINE上で家族・知人と自由にコミュニケーションをとってもらった。本クラウドシステムの利用の効果に関するアンケートの結果において、女性は、スマートシューズや専用アプリの利用自体よりも、スコアを家族・知人間で共有することや、そこでのコミュニケーションの方が、自身の活動量や活動へのモチベーションの維持・増進に役立つと回答し、一方、男性は概ね、スマートシューズや専用アプリの利用およびスコアの共有が自身の活動量や活動へのモチベーションの維持・増進に役立つと回答した。また、本クラウドシステムを通じての歩行や歩容の情報配信による家族・知人間でのコミュニケーションや、遠隔地での見守りに対する効果については、男性の方がその効果に肯定的な回答が多かった。
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