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[09コ-ポ-03]幼児における短距離走トレーニングとしての【7秒間走】の効果
*Tatsuya URATA1, Madoka NOKATA2, Daisuke AKIYAMA3, Toshiaki ODA4 (1. KWANSEI GAKUIN, 2. GHUBUGAKUIN UNIVERSITY, 3. Okayama Shoka University, 4. Juntendo University)
小学生児童を対象とした7秒間走の効果を調べた研究では、練習実施後の走速度改善が報告されている。幼児に対しても7秒間走を実施すると走速度改善に寄与できると考えられるが、検討した研究は見当たらない。そこで本研究は、幼児に対する7秒間走の効果を調べることを目的とした。本研究の対象者は、O保育園に通う3歳児から5歳児の計17名とした。対象者の身体的特徴は、身長:99.5±4.4㎝、体重:15.4±1.5㎏、およびBMI:15.6±1.3(kg/m2)であった。対象者に週2日の7秒間走を2回実施させ、3か月12週間のトレーニング期間前後で、25m走の測定を行なった。25m走測定の際に、走る方向の右側からデジタルビデオカメラを走路中間地点に設置し、パンニング撮影で幼児の疾走動作を撮影した(120 fps)。2.5m毎の通過タイムを算出するために、走路左右端に2.5m毎にミニコーンを設置した。得られた映像を基に、(1)スタートからゴールまでの2.5m毎の疾走速度、ストライドおよびピッチ、(2)最高疾走速度および、最高疾走速度時のストライド・ピッチ、(3)1サイクルのセグメント角度・角速度(体幹および脚全体)、(4)1サイクルの関節角度・角速度(股関節、膝関節、足関節および肩関節)を算出した。2.5m毎の疾走速度、ストライド、およびピッチに有意な交互作用(トレーニング前後×疾走距離)は認められなかった。最高疾走速度および最高疾走速度時のストライド・ピッチに有意な差は認められなかった。1サイクルのセグメント角度および関節角度にトレーニング前後で有意な差は認められたが、セグメント角速度および関節角速度に有意な差は認められなかった。以上のことから、幼児に対するトレーニングとしての7秒間走は効果が低かったことから、最高疾走速度を高めるためには、走る時間を短くするなどの工夫が必要であると考えられた。
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