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[09コ-ポ-31]マルチサイクル構造のピリオダイゼーションにおける具体的展開
*Aki Aoyama1, Kiyohide Aoyama1 (1. Nihon University)
トレーニング計画の立案には様々な理論的知識が必要となるが、その中において基盤理論としての位置づけにあるトレーニングピリオダイゼーション理論は、その発祥から現在に至るまで様々に発展を遂げてきた。このように、現代の競技スポーツにおいては複数のピリオダイゼーション理論が展開されているが、プラトーノフによる「マルチサイクル構造のピリオダイゼーション」は、一見すると複数の試合ごとに短期的なサイクルによって競技力を形成する「ブロック・ピリオダイゼーション」と同様の方法論であるように捉えられている可能性があげられる。しかし「マルチサイクル構造のピリオダイゼーション」は、マトヴェイエフによるピリオダイゼーション理論をベースに、シーズン中に出場する試合数の増加という現代の競技スポーツにおける現状(要求)に適応するように構築されたものであり、「ブロック・ピリオダイゼーション」とは理論形成における主要概念が大きく異なりその重要性は高いと言える。しかしながら、これまでの研究においてはこの理論の特徴が示されたものに留まり、実際にどのようなトレーニング計画が立案されているのかという具体的な展開についてはほとんど示されてこなかった現状にある。本研究では、プラトーノフが提唱しているマルチサイクル構造のピリオダイゼーションに基づくトレーニング計画のモデルを分析し、その構造を明らかにすることを目的とした。
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