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[09コ-ポ-39]エペ種目を専門とする男子大学フェンシング選手におけるコンディションに関する研究コーチング現場の活用に向けて
*Shion Yokokawa1, Masaaki Sugita2 (1. Graduate School of Health and Sport Science,Nippon Sport Science University, Tokyo, Japan, 2. Faculty of Sport Science, Nippon Sport Science University, Tokyo, Japan)
フェンシング競技は,ポイントを獲得するための動作の1つとしてアタック(以下:ファント)が主に行われる.ファントの動作は構えの姿勢からバウンド後に行われることが多いため,ストレッチショートニングサイクルメカニズムを用いる可能性が高く,より良いファントを行うためには,ファント遂行時の高い力の立ち上がり率を有していることや大きなパワーを発揮する能力が求められる.また,フェンシング競技はオープンスキルであることや大学生選手は特に戦術の展開を指導することが求められることから,実践的な練習に多くの時間を割く必要がある.実際に,フェンシング競技では実践的な練習が多く行われており,それによる怪我が課題となっており,練習量およびコンディションに関するモニタリング手法の開発が今後の課題となっている.以上のことから本研究は,大学男子フェンシング選手の主観的および客観的な指標を用いてコンディションを把握し,コーチング現場の活用方法を検討することを目的とした.対象は,A大学フェンシング部に所属しエペ種目を専攻している男子4名とした.方法は,起床時に視覚的アナログスケール(以下:VAS)の記入,練習前にジャンプおよび握力測定,練習中に心拍数および運動時間の測定,練習後にVASの記入,ジャンプおよび握力測定を行った.練習前後に行うジャンプ測定は,腰に手を当てた状態でのカウンタームーブメントジャンプ(CMJ)およびリバウンドジャンプ(RJ)の2種類のジャンプを行った.結果は,CMJの跳躍高およびRJのパワーにおいて試合時に最高値は出なかったものの,2名はCMJの跳躍高の1週間ごとの平均値において,試合が行われる週で最も高い値となった.一方でRJは,試合が行われる週で最も高い値を示した者はいなかった.結果の詳細や考察については学会当日に発表する.
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