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[09コ-ポ-49]JRTLとJRLOの得点状況の比較

*Takumi Yamamoto1 (1. National Defense Academy)
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2022年社会人リーグであるジャパンラグビートップリーグ(以下JRTL)に替わり、ジャパンラグビーリーグワン(以下JRLO)が発足した。JRLOは「日本ラグビーの世界への飛躍」をミッションとし、日本ラグビーの競技力向上の基盤として位置づいている。ホームアンドアウェイの対戦形式を採用し、また、勝敗のみならずゲーム内容を考慮して順位を決定している。国内最高峰のリーグであるJRTLからJRLOへ移行に伴うゲーム様相の変容を明らかにすることは、日本ラグビーの強化状況を知る上での手掛かりになると考えられる。ラグビーのゲームの目的は、相手より多くの得点をあげることである。そして試合終了時の得点差により勝敗は決定される。それゆえ、得点は、ラグビーの競技力を示すKey performance Index として位置付けられている。また、得点は時間経過とともに変化し、観客の関心を試合に集中させる試合様相を示す指標でもある。JRLOに限らず多くの国内外のリーグでは、勝敗のみならず、ゲーム内容をリーグ順位に反映するようボーナスポイント制度を導入している。ボーナスポイントは、得点差と獲得トライ数の差に対して付与される。前者は競り合った試合展開を、後者は得点方法の1つであるトライの出現を期待するものであり、言い換えれば、接戦とトライは、ゲームの魅力化の大きな要因ととらえることができる。本研究では、JRTL からJRLOへの変容を得点の視点から検討することを目的とした。2021年度JRTL及び2023年度JRLOディビジョン1第1節の84試合を分析対象とした。JRTL及びJRLO公式記録から得点内訳、得点経過、反則数、カード数を収集し、得点内容と接戦状況について比較した。検討の結果、2リーグ間の得点内容について差はなかった。詳細については当日発表する。

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